ウラハイ = 裏「週刊俳句」
不定期・正午更新●『週刊俳句』の裏モノ●another side of HAIKU WEEKLY
2025年3月31日月曜日
●月曜日の一句〔桐山太志〕相子智恵
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相子智恵 山焼の匂ふ華厳の闇深し 桐山太志 句集『耳梨』(2023.12 ふらんす堂)所収 序文で師の小川軽舟は〈奈良仏教を代表する華厳宗の総本山が東大寺。ならば山焼は若草山か〉と読む。 もちろん〈華厳〉を、一瞬の中に永遠を含む「一即一切」の世界観で精神的に読んでもいいし、あ...
2025年3月21日金曜日
●金曜日の川柳〔水本石華〕樋口由紀子
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樋口由紀子 今年から喉につかえぬ餅を売る 水本石華(みずもと・せっか)1949~ 正月には雑煮の餅を喉につめるニュースが流れる。他人事とはもう言えなくなってしまった。「喉につかえぬ餅」はどんなものなのだろうか。 「今年から」と、本人にとっての一大決意表明みたいだ。いままでは自分の...
2025年3月19日水曜日
西鶴ざんまい #76 浅沼璞
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西鶴ざんまい #76 浅沼璞 願ひに秋の氷取り行く 打越 吉野帋さくら細工に栬させ 前句 鹿に連泣きすかす抱守 付句(通算58句目) 『西鶴独吟百韻自註絵巻』(1692年頃) 【付句】三ノ折・表8句目。 鹿=秋。 連泣き(つれなき)=とも...
2025年3月14日金曜日
●金曜日の川柳〔小野五郎〕樋口由紀子
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樋口由紀子 老人が持ち歩いている紙の束 小野五郎 「紙の束」はなにか。札束かもしれない。ただのゴミの、無駄な紙屑かもしれない。老人が懐に札束を入れて徘徊している姿、あるいは町中のゴミを集め回っている姿を想像した。誰もが等しく「老人」になる。「老人」の確かな存在感を伴って、鈍角に描...
2025年3月10日月曜日
●月曜日の一句〔橋本小たか〕相子智恵
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相子智恵 涅槃図の下半分を廊下より 橋本小たか 句集『鋏』(2024.8 青磁社)所収 想像力がうまく活かされた句である。 涅槃図の下半分が、廊下から見えている……ということは、上半分が見えていないということだから、廊下と部屋を隔てているのは雪見障子なのではないかと想像されて...
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