ウラハイ = 裏「週刊俳句」

不定期・正午更新●『週刊俳句』の裏モノ●another side of HAIKU WEEKLY

2025年10月17日金曜日

●金曜日の川柳〔米山明日歌〕樋口由紀子

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樋口由紀子 非常口などない 秋の箱の中 米山明日歌(よねやま・あすか)1953~ 「非常口などない」という唐突な宣言のような導入で一句は始まる。それを受け止めるのが魅惑満載で魑魅魍魎な「秋の箱の中」。秋に魅せられ、紅葉に絡めとられたていく。「秋の箱の中」に一歩でも足を踏み入れたら...
2025年10月10日金曜日

●金曜日の川柳〔榊陽子〕樋口由紀子

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樋口由紀子 鶏冠にブーケ 病室は鯖を焼く 榊陽子(さかき・ようこ) ブーケは花嫁が結婚式に持ち、祝福や愛の象徴とも言われている。それを鶏冠にとは、嫌み以外のなにものでもない。病室は当然ながら火気厳禁。食事制限もあるのに鯖を焼くことなんてとんでもない。なぜ、そんなことをするのか。喩...
2025年10月8日水曜日

●西鶴ざんまい #84 浅沼璞

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西鶴ざんまい #84   浅沼璞       今胸の花ひらく唐蓮      打越    蟬に成る虫うごき出し薄衣    前句     野夫振揚げて鍬を持ち替へ   付句(通算66句目) 『西鶴独吟百韻自註絵巻』(1692年頃) 【付句】三ノ折・裏2句目。 雑。 野夫(やふ)=農夫...
2025年9月26日金曜日

●金曜日の川柳〔榎本聰夢〕樋口由紀子

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樋口由紀子 雷のお詫びのような虹の橋 榎本聰夢 雷が鳴ったら急いで家の中に入り、雷が鳴り終わったら、家々からは人が出てきて、よう光りましたな、これで少しは涼しくなりますなと口々に言いあった。さっきまで驚かせて、すいませんというように虹が出ている。それまでの雷の恐怖が吹っ飛んで、そ...
2025年9月24日水曜日

●西鶴ざんまい 番外篇28 浅沼璞

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   西鶴ざんまい 番外篇28   浅沼璞     大阪・鳥取と巡回し、「幕末土佐の天才絵師・絵金」展が漸う六本木・サントリー美術館にやってきました(9月10日〜11月3日)。 ≫ https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2025_4/ ...
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