2009年12月4日金曜日

●おんつぼ24 ミシェル・ンデゲオチェロ さいばら天気


おんつぼ24
ミシェル・ンデゲオチェロ
Meshell Ndegeocello


さいばら天気


おんつぼ=音楽のツボ


しりとりが「ん」で終わると負け。だったのだが、「ん」で始まる語がないのは「日本語では」という条件付き。世の中に「ない」わけではない。

「ん」で始まる言葉との最初の出会いは、アイザック・ディネーセン『アフリカの日々』(晶文社1981年)に登場する「ンゴング高原」であったかと思う。この素晴らしい小説(至上の紀行文学)は、映画化され、糞のような映画「愛と哀しみの果て」(シドニー・ポラック監督1985年・アカデミー作品賞受賞)となった。

ちなみにンゴング高原にはンゴング競馬場があり、これはたしか名著『競馬の人類学』(長島信弘・岩波新書1988年)にも登場する。その後、「ん」で始まる語はどんどん増えていった。ぜんぶアフリカ由来だけれど…。例えばガーナ初代大統領は「エンクルマ」の表記が一般的だったが、綴りはNkrumah。今では「ンクルマ大統領」と呼ぶことが多い。

で、ミシェル・ンデゲオチェロ。

「ん」で始まるミュージシャンは、他にまだ聴いたことがない。私にとってかなりユニーク。

女性でベーシスト、それもチョッパー多用のファンクベースという点でユニーク。

そして最後に、その髪型。きほん短い丸刈り(五厘刈り?)かスキンヘッドか派手な剃り込み。ルックス的にもきわめてユニーク。

ところで、頭の「ん」という音のこと。裏拍にアクセントがあれば、オモテは当然のように「ん…」と弱拍(休符)。苗字からしてファンクなのだった。

めずらしい度 ★★★
根性はいってる度 ★★★★




おすすめアルバム

2 件のコメント:

  1. 「ン」ではじまるミュージシャンといえば

    ユッスー・ンドゥール
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%83%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A5%E3%83%BC%E3%83%AB

    を思い出します。「7Seconds」という曲が好きです。

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  2. あ、そうでしたね。
    こっち(ンドゥール)のほうが断然メジャーでした。

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