2011年2月22日火曜日

●200号記念句会録〔1〕

200号記念句会録〔1〕

2011年2月20日(日) 於:根岸・西念寺
兼題「台」「東」「根」「岸」+席題「寺」「本」「百」「時計」


梅の香や寺の隣りも寺である  らくだ

毛の生えた根つこ並べて雛の市  烏鷺坊

天井ひろし雛の日の西念寺  佳世乃

東北の濁音として雪解川  苑を

夕東風や煮詰めしもののみな静か  猛博

熱き茶の置かれ根岸の蜜柑寺  憲武

三山を百曲がりして春一番  未翔

鳩時計鳴き春障子ふくらます  恵

牛小屋の時計は春の闇の中  る理

服部時計店みぞれはぼたん雪となり  裕

霊園に来て東京の霞かな  狂流

東門を入り都に抱卵期  一雄

腹時計鳴りっぱなしの家族です  かまちん

本尊より住職がにぎやかで雪  優夢

対岸に倉庫の並ぶ春の暮  篠

梅が香や用具置場の屋根に人  信治

春の雲台車にアシカのせてゆく  天気


※掲載を応諾いいただいた分のみ掲載。

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