2011年11月9日水曜日

●「豆の木」合宿記 2/2 近恵

「豆の木」合宿記 2/2

近 恵

※同人「豆の木」の合宿(10月末)の様子を
近恵さんにレポートしていただきました。



部屋の窓からは海じゃなくて山が見える。新幹線の熱海駅も見える。だから朝から新幹線の始発なんかも見えた。ちょっと曇っている。

こしの組長の部屋からは海から昇る朝日が見えたらしい。

昨晩3時までネットラジヲに勝手に出演し、寝たのがおよそ3時半ちょっと前。

眠い。けど6時過ぎになんとか起き出す。金曜の夜も3時間くらいしか寝てないから眠い。
ぼーっとしつつ顔を洗い化粧をし、7時の朝食へ。

ちゃんと食べる。米は少なめ。鯵のぺらぺらの干物と納豆、味噌汁、生野菜など。牛乳を飲む。9時に出句。部屋に戻って考える。

同室のぽぽにゃんと、ちょっとした家庭のことなんかも話す。


集合し、句会。朝一はやっぱり頭が冴えない。どうにもつまらない句ばっかり。

それから海にいっておさかなフェスティバルというのに行ってみる。七厘で色々と焼いて食べられるらしいが、なにせまだお腹が減っていないので諦める。

ぶらぶらと露店を物色していたら、田島氏を囲んでなにやら交渉中。講談社版のカラー図版日本大歳時記が、新年の欠けた4冊で1000円!と、こしの組長の押しでもって露店のおじさんが粘り負け。おおー、ええ買物しましたなあ。

その露店は他にも分厚い画集やなんかが積んであって、かなり興味があったのだけれど、なにしろ分厚くて大きな画集なんか持って歩くのは大変なので買うのはやめた。

秘宝館のあたりをとおり、海沿いにずーっと歩く。ええーと、スコットという有名な老舗の洋食屋さんで昼食を食べるのだ。

天気は悪くない。程よく晴れていないので、汗ばむほどでもない。海で晩秋だというのにちっとも寒くない。オイラの実家の方のこの季節の海とは大違い。さすが熱海。

洋食屋さんへは開店の五分くらい前に着いたが、入れてもらえず店の前に並ぶ。すぐ傍にその店の本店があり、開店時間が30分遅いそうなのだが、そこには行列が出来始めている。私たちはこじんまりとした旧館の方に入るのだ。

店の中は古いけれども清潔にしてあって、テーブルクロスも刺繍をしたものにビニールが重なっている。お料理は美味しかった。ビーフシチュー、ミートコロッケ、牡蠣フライ、チキンステーキ、えーっと貝の入れ物に入ったチキングラタン。どれもちゃんと美味しい。

幸せな気分で店を出て、宿に戻り荷物を持ってバス乗り場のホテルに移動。

途中、試食品につかまるご婦人方多数。

ホテルについて、少し時間があったからぶらっと散歩に出る。ちょっと行くと川沿いに遊歩道が海の近くまで続いている。両脇にはスナックやら小料理屋やら、小さな店が軒を連ねる小路がいくつか。ああ、昔の繁華街なんだ。

泊まったホテルは駅の近くだったけど、昔は海に近い方がメインの温泉街だったのだなというのがよくわかる。昼の2時前だというのに、カラオケスナックみたいなところから歌が聞こえてきたりして。なんとも香ばしい感じ。

雨がぱらついてきた。ほどなくバスが到着し、一行は上野へ向かう。
…眠くて起きていられない。席題が出ているのだが、まったく考えられない。

小田原で鈴廣の巨大なかまぼこの館が風祭の駅から直通でいけるようなのが出来ていた。いつの間に。

いやあ、館内練物三昧。あれもこれも欲しくなる。これはまた来たい!素敵なところだ。

うとうとしつつ、俳句を作り、上野のカラオケボックスに入って最後の句会。

それから数曲歌って解散。

か、体を休めねば…。とか思いつつ、実は家に帰ったら、友人から大量の海産物が、ダンナの実家から大量の野菜が届いているのである。だからお土産は鈴廣の竹輪が一本だけ。

とりあえず疲れは残ってしまったけれど、合宿は楽しかった。

もう3時間とか2時間の睡眠ではもたないのだ。老化ちう現実…。

ま、いっか。もう47歳だもんね。20代のときと同じ様に遊ぼうと思ったって、そんなふうにはできないよね。お肌にも良くないし。

あ、でも温泉につかったので、とりあえずお肌はすべっとしていたのでありました。

2日目は30句。2日間で80句ばかり作ったけれど、目標の100句にはとどかなんだ。そりゃーあんなに眠くっちゃあしょうがないよね。

でも楽しかったし美味しかったからヨシ!とするのであります。

( 了 )

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