2012年4月4日水曜日

〔俳誌拝読〕『雷魚』第90号を読む


〔俳誌拝読〕
『雷魚』第90号(2012年4月)を読む


発行人・小宅容義。B5判。本文42頁。同人外部からの前号句評をレギュラー化。本号では、市川榮次(昴)、岡田耕治(香天)両氏が各2ページの句評。

特別作品20句より。

初雀きのふの飯を食うてをり  寺澤一雄

会社から小春日和を座り見る  同

短日や眼鏡に双眼鏡を当て  太田うさぎ

温泉の床のつるりと寅彦忌  同

以下、同人諸氏「10句作品」より。

お手玉や元禄以後の雪もよひ  遠山陽子

万愚節パジャマ姿でひもすがら  三橋孝子

火事跡の便器がひとつ朝日浴ぶ  好井由江

蝶凍ててからの途方もない時間  小宅容義

狐火や五年日記の五年経つ  小林幹彦

雨音へ閉ざす障子の明るさよ  櫻井ゆか


(西原天気)

2 件のコメント:

  1. 火事跡 でしょうか

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  2. ご指摘、ありがとうございます。

    訂正しました。

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