〔俳誌拝読〕
『雷魚』第90号(2012年4月)を読む発行人・小宅容義。B5判。本文42頁。同人外部からの前号句評をレギュラー化。本号では、市川榮次(昴)、岡田耕治(香天)両氏が各2ページの句評。
特別作品20句より。
初雀きのふの飯を食うてをり 寺澤一雄
会社から小春日和を座り見る 同
短日や眼鏡に双眼鏡を当て 太田うさぎ
温泉の床のつるりと寅彦忌 同
以下、同人諸氏「10句作品」より。
お手玉や元禄以後の雪もよひ 遠山陽子
万愚節パジャマ姿でひもすがら 三橋孝子
火事跡の便器がひとつ朝日浴ぶ 好井由江
蝶凍ててからの途方もない時間 小宅容義
狐火や五年日記の五年経つ 小林幹彦
雨音へ閉ざす障子の明るさよ 櫻井ゆか
(西原天気)
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火事跡 でしょうか
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