ブレッソン
中嶋憲武
ブレッソン観た。ブレッソンといってもバルタザールどこへ行くじゃなくてアンリ・カルティエ=ブレッソンです。銀座でやってるというので、カルティエに入ったらなんかまったくそんな気配がなくてどうしたのかとおもっていたら、通りを挟んでならびのシャネルの四階でやっていたのですね。シャネル・ネクサス・ホール。カルティエなんで間違ったんだね。
54点展示してあったけど、世界中のあちこち(アメリカ、フランス、スペイン、イタリア、ロシア、中国、日本等)で撮っていて、どれも構図がびしっと決まっている。
「私にとってカメラは、スケッチブックであり、直観と自発性の操る道具であり、そして視覚的な意味において、質問を投げかけると同時に決定をくだす、瞬間の支配者である」といっている。直観と自発性か。
その日、團十郎さんが亡くなったニュースを聞いて、なんとなく心虚ろな感じだったのだけど、写真展のなかに一枚だけ日本で撮られているものがあって、それに目を引きつけられた。1965年東京青山での11代目市川團十郎の葬儀の写真。なんという偶然だ。告別式と白いペンキで書かれた黒い柱を中心にしての悲しむ群像の構図。柱と顔だけなんだけど、動きが感じられる。
2月10日までやってるんで、もう一回行こうかな。
≫Henri Cartier-Bresson
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