〔週末俳句〕
海鼠の遺影
西原天気
≫丸田洋渡「潜水」を読む:柳元佑太
https://note.mu/snoopyanagi915/n/n1013abcfc705
〈丸田洋渡が十一月十一日にツイッターで発表した「潜水」13句〉を取り上げた記事。
ざっと拝読。《遺影えいえん微笑んで水涸るる》とか《書架たちくらみ霜月今おやすみ》とか、いいですよね。
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結社誌『鷹』2月号をめくる。
安ければ速き床屋や都鳥 小川軽舟
都鳥がいいな、と思う。なぜだかわからない。「なんともいえず、いい」というしかない状態は、いつまでも続きそうだ。その季語が、どうして、いいのか? そこは解明できないまま。それでもまあいいかと思う。
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『鷹』誌でもうひとつ。
奥坂まや「われら過ぎゆく 野生の思考としての季語」10
レヴィ=ストロースの用語「野生の思考」を、これまで俳句業界でしばしば用いられた「アニミズム」に換えて使用することの説明に、文化人類学/社会人類学の歴史を概説したうえでレヴィ=ストロースの当該用語を位置付ける。
後半は海鼠句。江戸俳諧から多く例句がとられている点、興味深い。句ごとの解釈は、かなり踏み込んでいる(悪く言えば無理筋も感じる)。いずれにせよ、海鼠をたくさん読めるのは嬉しい(≫ウラハイ:海鼠)。
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さて、これから句会。自分がやってる句会なので、短冊を用意する。きれいな短冊をどこかで調達すればいいんだろうけど、月に一度、A4の反故をカッターと定規で8等分する作業は、きらいじゃありません。
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