『豈』第62号(2019年10月)
B5判・本文120ページ。発行:豈の会。
特集に《現代俳句の古い問題「切れ字と切れは大問題か」》。川本皓嗣、仁平勝、高山れおな、筑紫磐井4氏の論考。
週刊俳句・第650号(2019年10月6日)掲載の特集『切字と切れ』と併せて読めば、現状と論点・問題点がはっきりする。
俳句作品は同人諸氏作品のほか、第5回攝津幸彦記念賞の正賞1作品・準賞2作品、および「新鋭招待作家作品」2作品を掲載。
物(ぶつ)として残つてしまひ陶枕は 打田峨者ん
永劫回帰いつかわたしが被る虹 佐藤りえ
図書館は鯨を待っている呼吸 なつはづき
以上、攝津幸彦記念賞の正賞・準賞作品より。
毛虫の毛密々として重ならず 大西朋
物流の果ての渚を歩む蟹 福田若之
以上、招待作品より。
(西原天気・記)
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