西原天気
※相子智恵さんオヤスミにつき代打。
※相子智恵さんオヤスミにつき代打。
白雲の落としてゆきし木槿かな 守屋明俊
木槿は背丈のある木なので、花に目をやると、おのずと見上げることになり、空が、雲が、目に入ってくる。空や雲と「相性」のいい花のひとつだろう。
白い雲は、黒みの濃い雲と違って、雨は落とさない。白い木槿を落とすのだと、この句は言っている。
「落としてゆきし」で、雲が動いていること、その頭上にはもうないかもしれない雲の動きが伝わる。
掲句は守屋明俊句集『旅鰻』(2024年1月/ふらんす堂)より。
●
0 件のコメント:
コメントを投稿