シネマのへそ01
レッドクリフ part 1 (ジョン・ウー監督2008年)
村田 篠
ひとことで言えば、「三国志版 男たちの挽歌 前哨戦(伝書鳩付き)」というところか。
全然、ひとことじゃないけど。
でも、私はオトナなので、「こんな、全編の4分の3が合戦シーンの、中身のない、人物造形の薄っぺらな映画の、しかも前半分だけを、2時間半もかけて見せるなよ~」などと、決して怒らない。
だって、トニー・レオン(『悲情城市』)と金城武(『恋する惑星』)とチャン・チェン(『牯嶺街少年殺人事件』)が出ていて、そのうえ、チャン・フォンイー(『さらばわが愛 覇王別姫』)と「あなた、どこかでお見かけしましたね」のフー・ジュン(『東宮西宮』とか)まで出ていて、元・中華圏映画オタクにとっては、これを観ずにはおくものか、の歓喜のキャスティング。卑怯じゃ。
それにしても、ジョン・ウーは、いつまでたってもラヴ・シーンを撮るのが上手くならない。
きっと、とことん、女に興味がないんだろうなあ。
オールスター度 ★★★★
(御大チョウ・ユンファを口説き落とせなかったらしいという噂により、★ひとつ減点)
ジョン・ウー度 ★★★★★
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いいタイミング。
返信削除音声↓↓↓
http://podcast.tbsradio.jp/st/files/bravo20081114.mp3
↑上の放送の中で、司会の人が「ジョン・ウーと言えばワイヤーワークですが」とかなんとか言ってますが、ジョン・ウーは従来銃撃戦中心の絵づくりが多いので、ワイヤーは使わないんですよね。
返信削除香港アクションと言えばワイヤーワーク、と思い込んでいる人が意外に多いんですね。