2008年11月13日木曜日
●光が丘マージービート 中嶋憲武
光が丘マージービート
中嶋憲武
昼寝をすれば夜中に眠れないのはどういう訳だ?
10時頃起床。
昨夜深更、日本テレビで温水洋一主演のドラマを見ていて寝坊。あまり面白くない。
一週間に一日しかないお休みを、どう過ごそうかと一週間前から、考えていたが、結局寝坊で始まってしまった。こうなると、ずるずるの一日になりそうな気配。まあ、それもさして問題じゃないか。
部屋でしばらく、のっそつとしていて、着替えて外へ。駅の反対側のパン屋でパンを買い、ときわ台の公園へ。
ベンチに座ってパンを齧っていると、びっこの鳩が一羽来た。
パンをちぎってこの鳩にやっていると、鳩は馴れ馴れしくなり、ベンチの上にちょこんと乗った。俺の顔を、鳩が豆鉄砲食らったような顔で見ている。
無視していると、ふたたび砂の上へ降りて、足下に付かず離れず。そうしているうちに、向こうの植え込みから、ばさばさと鳩が数羽やってきて、足下に群がった。くだんの鳩は、「俺が先にパンをもらっているんだぞ。お前ら、帰れ帰れ」と言わんばかりに、カンダタのように他の鳩を追い散らし始めた。俺はいっときのお釈迦様になって、他の鳩めがけてパンをちぎって抛ってやった。
パンが無くなってしまって、鳩はだいぶ飛び去っていったが、びっこの鳩はまだ周辺をうろちょろしている。残っていたパンに塗ってあったチョコレートソースのかけらを、抛るとついばんでいたが、やがてどこかに行ってしまった。
それから、30分ほど、こどもがサッカーをしているのを眺めていた。すると、さっきの鳩がまたやって来て、もの欲しそうな顔で俺を見た。よく見ると、足の爪の前の3本のうち、1本とうしろの爪が無い。それで、びっこなのかと合点が行った。そう気付いてみると、なんだかこの鳩がひどく哀れに思えてきて、足下で俺の顔を見ている鳩に向かって「ちよちよ」と鼠鳴きしてみたが、ベンチに乗ってくる気配はない。もうパンは無いよ、と俺は呟き鳩を見たが、鳩は豆鉄砲を食らったような顔している。ここに居ても餌にはありつけないと悟ったのか、隣のベンチのやさしそうなアベックの方へ行ってしまった。鳩でも、あんなに世渡り上手なのに、俺も頑張ろうと思ってベンチを立ち、家へ帰って眠った。
起きると2時を回っていて、たまには自転車に乗ってみようと思った。
自転車に乗って、光が丘のいとこの工房にちょっと寄って、光が丘団地をふらふら。IMAのなかのコーヒー屋で小休止。休日なのでとても混んでいる。読書や、パソコンに向かっているひと、レポートを書いているような人が多い。俺は、岩井志麻子の本を読んでいた。
ところで、某サイトのトップ動画が、このあいだまでマンフレッド・マンの特集で、水曜日だったか、マンフレッド・マンのヴォーカルにいちゃいちゃ触ろうとする女の子の動画が、大変面白かったけど、同時代のビートルズには決してあんなことは出来ない。同じリヴァプール・サウンドなのにね。
リヴァプール・サウンドって、当時の日本のレコード会社や音楽業界が作りあげた名称だそうで、海外では全く通じないそうである。俺はこのリヴァプール・サウンドって響き、泣けてくるけどね。リヴァプールを中心として活動していたグループを総称してマージー・ビートと呼んでいて、ビートルズやサーチャーズ、ジェリーとペースメーカーズ、スウィンギング・ブルージーンズ(だったっけ?)などがその代表で、片や、ロンドンを中心として活動していたグループの総称がロンドンR&Bで、ローリング・ストーンズやヤードバーズ、キンクス、ザ・フー、そしてマンフレッド・マンなどがいたのだそうだ。このふたつを総称して、ブリティッシュ・ビート・グループと呼んでいたんだっけか。キンクス、マンフレッド・マンって流れ、なんとなく頷けるのだ。
ガンバレ みんなガンバレ 月は流れて東へ西へ
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