なんぢや 7号 2009年冬
2009年11月27日発行・本文36頁。榎本享(みち)氏(発行人)をはじめとする8氏による同人誌。この7号では波多野爽波特集が組まれた。
爽波亡き日々をどれだけ夜這星 西野文代(「招待席」5句・p2より)
鈴木不意「自選十五句」は、爽波出演のビデオ「映像による現代俳句の世界(15巻)」を図書課にたずね、和服姿の爽波が自句15句を読み上げる様を紹介。「金魚玉とり落としなば鋪道の花」から「大金をもちて茅の輪をくぐりけり」まで、15句のチョイスが興味深い。
座談会には、西野文代、榎本享、土岐光一、鈴木不意の4氏が集い、爽波を語る。
文 皆さん「俳句スポーツ論」を、ご自分の句に置き換えてどれほど理解しておられるかなと、私は思うてます。なんぼいいもんが浮かんできても言葉にするのは技術ですよ。極端なことを言うと、虚子の花鳥諷詠、全部憶えろって。一つ出たらそのあとスーッと言えるくらいに。それをやったのが裕明、尚毅ですよ。
(…)
享 お電話でも「つまるところ俳句は題詠なんですよ」とおっしゃってたわ。
文 〈京都句会〉に来る時には、フジタホテルのロビーに二時間ほど座り込んで題詠されてました。自分で自分に題を出してね。(…)
(さいばら天気)
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