不定期・正午更新●『週刊俳句』の裏モノ●another side of HAIKU WEEKLY
谷啓(たに・けい、本名・渡部泰雄=わたべ・やすお)さんが11日午前5時7分、脳挫傷のため東京都内の病院で亡くなった。78歳。10日夕、東京都三鷹市内の自宅で転倒、病院に運ばれていた。(毎日jp)
三鷹市のはずれに住んでいたころ、深大寺への散歩の途中に、ワタナベさんというちょっとした豪邸がありました。「豪邸」と記憶しているのはプールがあったからだと思います。ある日通りがかると、そのプールの脇を小太りの男性が歩いていました。そうです。谷啓さんでした。ずっとあのお家に住んでらしたんですね。クレイジーキャッツは陽気でハチャメチャに楽しく、お笑いから音楽まで自在にこなす上にセンスがよく、圧倒的でした。そして「そのうちなんとかなる」とすべてを大肯定してくれました。私の青春のある重要な部分は、クレイジーキャッツでできていたんだと思います。合掌。
「週刊現代」の10月2日号に、谷啓の奥さんの談話が乗っていた。谷啓の死因は自宅の階段を上ろうとした際につまづいて頭部を強打したための脳挫傷だが、奥さんは死んだことに気づかなかったという。階段をふさぐように倒れている谷啓を見て「なんでこんなところで寝ているの!?」と言って、ほかの部屋で客と話していたという。客が帰った後でも姿を見せないので階段のところに戻ると、同じ姿勢で死んでいたという。煙草を買いに行って自宅がわからなくなるほど認知症も進んでいたようだが、奥さんから「なんでこんなところで寝ているの!?」と言われる死に方というのは、なんかクレージー・キャッツの谷啓らしい死に方のような気がする。合掌。
三鷹市のはずれに住んでいたころ、深大寺への散歩の途中に、ワタナベさんというちょっとした豪邸がありました。「豪邸」と記憶しているのはプールがあったからだと思います。ある日通りがかると、そのプールの脇を小太りの男性が歩いていました。そうです。谷啓さんでした。ずっとあのお家に住んでらしたんですね。
返信削除クレイジーキャッツは陽気でハチャメチャに楽しく、お笑いから音楽まで自在にこなす上にセンスがよく、圧倒的でした。そして「そのうちなんとかなる」とすべてを大肯定してくれました。
私の青春のある重要な部分は、クレイジーキャッツでできていたんだと思います。合掌。
「週刊現代」の10月2日号に、谷啓の奥さんの談話が乗っていた。谷啓の死因は自宅の階段を上ろうとした際につまづいて頭部を強打したための脳挫傷だが、奥さんは死んだことに気づかなかったという。階段をふさぐように倒れている谷啓を見て「なんでこんなところで寝ているの!?」と言って、ほかの部屋で客と話していたという。客が帰った後でも姿を見せないので階段のところに戻ると、同じ姿勢で死んでいたという。
返信削除煙草を買いに行って自宅がわからなくなるほど認知症も進んでいたようだが、奥さんから「なんでこんなところで寝ているの!?」と言われる死に方というのは、なんかクレージー・キャッツの谷啓らしい死に方のような気がする。合掌。