【俳誌拝読】
『なんぢや』第19号(2012年11月27日)
季刊。榎本享発行。本文32頁。
光りたるところが水よ冬景色 藺草慶子(招待席)
雑巾に泥蜂の巣や水が澄み 榎本享
澄むほどに葡萄畑の荒びけり 川嶋一美
水引草牛膝とてたくましき 中村瑞枝
初月や明石の君のくだりへと 高畑桂
横浜の海の芥にいちやうの葉 林和輝
ゑのころや火星左で土星右 えのもとゆみ
夜雨かな葛の葉を打つ夜雨かな 井関雅吉
母のみが知る八月の我が誕辰 土岐光一
秋さびし大きシーツの真白な 鈴木不意
(西原天気・記)
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