〔今週号の表紙〕
第316号 飛行機
西村小市
航空自衛隊入間基地(埼玉県)に着陸しようとしている飛行機です。U-4 多用途支援機と思われます。U-4はビジネス機ガルフストリームIVを航空自衛隊仕様に改造したもので、人員や小型物資の輸送、訓練支援等に使用されるそうです。
ライト兄弟が世界初の本格的な有人飛行を行ったのが1903年、飛行機が誕生して110年ということになります。1908年にアンリ・ルソーが描いた「糸を垂れる釣り人」には空を飛ぶ複葉機の姿があります。
日本での初飛行は1910年(明治43年)12月。翌年の6月に石川啄木は「見よ、今日も、かの蒼空に 飛行機の高く飛べるを」という詩「飛行機」を書きました。飛行機は人々を引きつける魅力と新しさを持っていたのでしょう。そして「戦争の世紀」の間に様々な「発展」を遂げました。
わが家の近くに入間基地があり、飛行機を見ない日はほとんどありません。爆音がきこえると空を見上げます。軍用機は好きではありませんが、飛行機の飛ぶ姿は美しいと思います。
■にしむらこいち
1950年生まれ。2007年より「ほんやらなまず句会」参加、2012年「街」入会。
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