句集の読み方 その6・さわる
西原天気
手に持ったときの感触。
これ、だいじです。
カバーに使う紙はいろいろ。表面加工もいろいろ。したがって、手ざわりはいろいろです。
『三橋敏雄全句集』=にちゃにちゃしてます。
文庫判ということもあって、見た目、つるつるぴかぴか。表面に光沢をだすのは、句集では少数派。多くは「マット」と呼ばれる系。
高橋睦郎『十年』=しゃかしゃかしてます。
四ツ谷龍『夢想の大地におがたまの花が降る』=しゅこしゅこしてます。
池田澄子『思ってます』=じょわじょわしてます。
山田露結『ホーム・スウィート・ホーム』=ぞむぞむしてます。
佐藤文香『君に目があり見開かれ』=にむにむしてます。
江渡華子『笑ふ』=もにもにしてます。
野口る理『しやりり』=しゃりりかと思いきや、違いました。じょりじょりしてます。
さわってみると、ぜんぶちがってました。
『三橋敏雄全句集』(2016年8月/鬣の会)
高橋睦郎『十年』(2016年9月/角川書店)
四ツ谷龍『夢想の大地におがたまの花が降る』(2016年9月/書肆山田)
池田澄子『思ってます』(2016年7月/ふらんす堂)
山田露結『ホーム・スウィート・ホーム』(2012年12月/邑書林)
佐藤文香『君に目があり見開かれ』(2014年11月/港の人)
江渡華子『笑ふ』(2015年8月/ふらんす堂)
野口る理『しやりり』(2014年1月/ふらんす堂)
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