昨日(あなたがこのためしがきを読むときには、すでに昨日ではなくなっているだろう)
福田若之
「不動産×イノベーション」を「不眠症×イノベーション」と見誤るくらい瞼が重たかった昨日の三時ごろ。僕は夕暮れまで外を歩いていた。足が疲れたころには、もう眠くなくなっていた。
代謝を成長と呼ぶことは、偶然を運命と呼ぶことに似ている。こうしたことばは、横倒しにされたペンキ缶のように、出来事をひとつの意味で塗りこめてしまう。僕は、単に、過去の僕を失い忘れてゆくのでしかない。僕は成長するのではない。ただ変わっていくだけだ。すこしづつ。変わっていってしまうだけだ。
2016/10/22
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