翼とか百軒店のラーメン屋とか
西原天気
北大路翼編『アウトロー俳句』(2017年12月15日/河出書房新社)は、〈新宿歌舞伎町俳句一家「屍派」〉のアンソロジー。1ページに1句ないし2句という配分・配置のせいもあるのか、ぞんがい喉越しがいい。句ごとのキャプション(北大路翼による)は説明を避け気が利いている。収録句では、北大路翼の既発表句を別にすれば、五十嵐箏曲、喪字男が充実。でね、いちばん好きなのは、p135。このページにはしびれました。
●
上田信治さん主催の句会の二次会にお邪魔する。
そのまえに散歩。道玄坂から百軒店に入ったところにあったラーメン屋「喜楽」はまだあるのだろうかと、行ってみると、あった。ラーメンなどめったに食べないのですが、なつかしさもあって食す。おおよそ30年ぶり。味は変わってないだろうか?と一瞬思ったが、30年前に食べたものの味なんて憶えていないので、変わったか変わっていないかなんて、わかるはずがない。
で、句会の二次会、ね。なごやかに歓談。信治さんとひさしぶりに話した気がします。それもうれしかったですね。帰りの京王線で、いっしょに帰った俳人さんと、軽く短歌の話になって、「去年の本ですけど、紀野恵『白猫倶楽部』がよかったですよ」と答える。
かもめかもめあまりにかたち清いゆゑ翼の風が頬に冷たい 紀野恵
小振りなるこどものかもめ私より少しくものを知らないだけの 同
この、かもめの歌2首が並んでいるのを眺めるだけで、とうぶんのあいだ幸せでいられるわけです。
あ、そうそう、喜楽のラーメン、美味しくいただきました。
●
今朝、大いに笑った。
— ぴゅーま (@puuuuuuuuuma) 2018年1月19日
0 件のコメント:
コメントを投稿