2018年3月11日日曜日

〔週末俳句〕春のお買い物 小津夜景

〔週末俳句〕
春のお買い物

小津夜景


某日。春の陽気にさそわれて近所をふらふら歩いていると、いつも古道具市の開かれている広場が、とうとう観光シーズンの到来とみえて沢山の人出でした。



古道具市には本を商う店も数件ありPeter Beilenson訳《THE FOUR SEASONS》を入手。出版社はNYのPRTER PAIPER PRESSで1958年発行。サブタイトルに「日本の俳句第二集」とあるのでシリーズものみたいですね。巻頭頁は鶴田卓池、黒川惟草、小林一茶、大江丸。全頁にそれぞれ異なる掛け軸風の挿絵がついています。



去年の春、同じお店でこんな本を買ったこともありました。



Maria Fire著《Knit One, Haiku Too》。出版社はカナダのADAM DEDEA。2006年発行。編み物にまつわるさまざまなエッセイに俳句が添えられた本です。



これは「リズムを聴くこと」というエッセイ。編み物をするときはリズムそのものになれ、という内容みたいです。で、最後にその極意を俳句の形に集約して口伝してくれるという親切さ。編み物の本なのに春らしく思えるのは、頁をめくるたびに軽やかに踊る毛糸のイラストのせいかも知れません。

さいきん関悦史さんが、福田若之さんをゲストに招いて「第2回 悦子の部屋」を西念寺で開催したもよう。関さん曰く「なぜかロラン・バルトと蓮實重彦の話ばかりしました」とのことで、もしかするとかなり文学っぽい会だったのでしょうか。

それはさておき驚いたのがこの現場ツイート。だらだらやるのは知っていたけど、もしかして、みんなごろ寝しちゃったの? いや、まさか全員ってことはないか。そう信じたい(←絶対にごろ寝したくない人)。

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