2018年10月27日土曜日

〔週俳600号に寄せて〕豊の秋 馬場龍吉

〔週俳600号に寄せて〕
豊の秋 馬場龍吉
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祝事の重なる日々や豊の秋

週末は週俳読みに鶴わたる

刊行の冊子分厚く胡桃割る

俳聖殿にて柿の葉すしの鮭を詠む

句業まだまだ足りずとや穴まどひ

六道のどこを行つても秋なりぬ

百年の漬物石の小ささよ

号砲がここまで響き紅葉散る

記憶とは松茸ほどに匂ふもの

念力の角の欠けたる新豆腐

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