2018年11月13日火曜日

〔ためしがき〕 モードとしての「連作」 福田若之

〔ためしがき〕
モードとしての「連作」

福田若之

「連作」という語については、おそらく、山口誓子や水原秋櫻子よりも、むしろ前田普羅や島村元の議論に立ち返ったほうが実相をうまくつかむことができる。彼らの議論の根本には、「連作」ということを、作品の形態というよりは、むしろ、句を読むことや作ることのモードとして捉える発想がある。すなわち、連作というものがそれとして固まって立つということではなしに、いくつかの句のまとまりを連作と読むということやそれらを連作するということがあったのだ。

2018/11/12

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