浅沼璞
代はどれも五百八十なな七草 松意
『功用群鑑』(延宝八年・1680頃?)
やはり松意の発句で、食べ物つながり。
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「五百八十なな」は「五百八十年七回り」の諺取り(世話取り)。
やはり松意の発句で、食べ物つながり。
「五百八十なな」は「五百八十年七回り」の諺取り(世話取り)。
算式にすれば、
580年+干支の七回り(420年)=1000年
つまり目出度いことの長く続くように、との祝言である。
これに新春の「七草」を尻取的に言いかけたわけで、代は末永く、と七草を俎板にたたく感じだが、そのリズムがここちよい。
濁音続きのあとの「なな」「七」のリフレインが効いている。
なんとも皮肉な談林の一コマ。
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