【俳誌拝読】
『や』第63号(2013年6月30日)
発行人・戸松九里、編集人・中村十朗。A5判、本文48頁。同人諸氏作品より何句か。
徳久利も猪口も上げ底山笑ふ 菊田一平
品川のビルの向かうの夏の潮 戸松九里
椅子軋む六月薬ごもりの日 麻里伊
たいせつな四月四日となりにけり 小野磨女
極楽は地獄の向かう花あけび 関根誠子
てんかんをさらりと告知赤カンナ 豊田美根
一日をただしく生きる春の空 田沼塔二
「ひとり吟行」、題詠など、作句の契機を促すページが多い。
(西原天気・記)
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