2017年4月11日火曜日

〔ためしがき〕 波の言葉4 福田若之

〔ためしがき〕
波の言葉4

福田若之


僕は夢のなかで俳句を書いたことは一度もない。僕の頭のなかだけで終わった言葉が俳句であったことは一度もない。

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僕は夢のそとで俳句を書いたことは一度もない。夢がなければ、僕は俳句を書くことはできない。

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僕は俳句を書いたことがある。少なくとも僕はそう信じている。

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夢うつつ。それは、海岸の名だ。

2017/3/11

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