2019年3月6日水曜日

【俳誌拝読】『棒』第2号

【俳誌拝読】
『棒』第2号(2019年2月15日)


B6判、本文42ページ。編集発行:棒の会(代表青山丈)。

各氏俳句作品より。

芭蕉忌の茸を焼いてうす煙  青山丈

冬たんぽぽ採石場の休みの日  大崎紀夫

暦売り鳩の出さうな帽被り  中村幸子

蜻蛉つるむ壁に真っ赤な唐辛子  西池冬扇

火の島の濁り湯オリオン座が真上  平栗瑞枝

寺の波理うつつの冬をよく映す  水野晶子

鍵にある穴の淋しく成木責  柳生正名

短日の一方を指す風見鶏  好井由江

大根の一本抜かれたるか穴  大島英昭

杉並木抜け来て冬はまだ半ば  萩野明子

木枯しやお尻だけ浮く昼の河馬  蔵本芙美子

冬ぬくし焦げ跡残るドラム缶  生島春江



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