【俳誌拝読】
『棒』第2号(2019年2月15日)
B6判、本文42ページ。編集発行:棒の会(代表青山丈)。
各氏俳句作品より。
芭蕉忌の茸を焼いてうす煙 青山丈
冬たんぽぽ採石場の休みの日 大崎紀夫
暦売り鳩の出さうな帽被り 中村幸子
蜻蛉つるむ壁に真っ赤な唐辛子 西池冬扇
火の島の濁り湯オリオン座が真上 平栗瑞枝
寺の波理うつつの冬をよく映す 水野晶子
鍵にある穴の淋しく成木責 柳生正名
短日の一方を指す風見鶏 好井由江
大根の一本抜かれたるか穴 大島英昭
杉並木抜け来て冬はまだ半ば 萩野明子
木枯しやお尻だけ浮く昼の河馬 蔵本芙美子
冬ぬくし焦げ跡残るドラム缶 生島春江
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