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2012年2月25日土曜日

●五吟マンガ歌仙「虫の音の巻」

五吟マンガ歌仙「虫の音の巻」

某連句掲示板で巻かれた歌仙です。

虫の音や我ら遠方より来たる  月犬(白土三平『忍者武芸帖影丸伝』)

 秋思に沈むケムンパスべし  なむ(赤塚不二夫『もーれつア太郎』)

お仕置きを三五の月の下に待ち  篠(武内直子『美少女戦士セーラームーン』)

 転がり落ちて開く反物  祐天寺(楠勝平『茎』)

滑るのがどんなときにも得意技  苑を(ゆでたまご『キン肉マン』)

 雲の峰へと最後の離陸  犬(ちばてつや『紫電改のタカ』)



隅田川乱一なれば茄子刻み  む(山上たつひこ『喜劇新思想大系』)

 君のためなら死ねると言つて  篠(梶原一騎原作、ながやす巧作画『愛と誠』)

おばさまとマウスピ~スでくちづけす  寺(東海林さだお『新漫画文学全集』)

 大塚のボンカレーの匂ひ  を(手塚治虫『ブラックジャック』)

夜が来れば祈りのやうに組む掌あり  犬(林静一『赤色エレジー』)

 きみらも喫茶ぽえむへおいで  む(永島慎二『若者たち』)

ストリート・キッズの頬に冴ゆる月  篠(吉田秋生『BANANA FISH』)

 古毛布にやライナスの夢  寺(チャールズ・M・シュルツ『Peanuts』)

とりあへずアサー!といへば朝なのだ  を(谷岡ヤスジ『ヤスジのメッタメタガキ道講座』)

 デーンと大き富士があるはず  犬(つげ義春『長八の宿』)

花大樹背に彫りたるは覚有情  む(バロン吉元『柔侠伝』)

 蝶の化身を無言で呼べば  篠(夢枕獏原作、岡野玲子漫画『陰陽師』)

名残表


ガムすけのふうせんしぼみ墜落し  寺(杉浦茂『猿飛佐助』)

 ゴミを掃き出す隣の芝生  を(長谷川町子『いじわるばあさん』)

やつかいな機械仕掛けのM.モンロー  犬(楳図かずお『漂流教室』)

 持杉ドラ夫の配牌役満  む(片山まさゆき『ぎゅわんぶらあ自己中心派』)

新緑をくはへ煙草で登校し  篠(田渕由美子『フランス窓便り』)

 弁当箱のなかは胡瓜で  寺(水木しげる『河童の三平』)

少年はお尻プリプリパンツ脱ぐ  を(臼井儀人『クレヨンしんちゃん』)

 ぬけられさうでぬけられぬ恋  犬(滝田ゆう『寺島町奇譚』)

厩戸の嫉妬の渦に揺蕩ひて  む(山岸凉子『日出処の天子』)

 喉にふたつの血を汲みし痕  篠(萩尾望都『ポーの一族』)

月光に濡れてま白きオートバイ  寺(井上球二、村山一夫『月光仮面』)

 ホーホッホッと笑ふ秋風  を(藤子不二雄A『笑ゥせぇるすまん』)

名残裏


芒背に阪東太郎に糸垂れむ  犬(つげ忠男『舟に棲む』)

 釣果はブルマ悟飯クリリン  む(鳥山明『DRAGON BALL』)

ピッチャーで双子で永遠にライバルで  篠(あだち充『タッチ』)

 南海ここで代打を告げり  を(水島新司『あぶさん』)

修羅の道ゆく父と子に花よ降れ  犬(小池一夫原作、小島剛夕作画『子連れ狼』)

 旗をかざせば春風の吹く  寺(佐山哲郎原作、高橋千鶴作画『コクリコ坂から』)


起首:2011年10月 9日(日)23時19分27秒
満尾:2011年10月25日(火)09時23分7秒


2009年12月1日火曜日

〔link〕歌仙

〔link〕歌仙

進行中の歌仙掲示板

みしみし

月天

2009年8月16日日曜日

●歌仙「百年」

歌仙「百年」


囀や築百年の時計塔       恵  三春
  額あかるく仰ぐ春天      天気  三春
つるりんと卵は殻を抜け出して  うさぎ 雑
  制服のまま通ふ雀荘     淡水魚  雑
月の鉤垂れて天帝ひとを釣り   鮟鱇 月の座・仲秋
  うまく抓めぬ虫籠の蓋    恵  三秋
〔初折裏〕
割箸を割る音ひびく紅葉狩    敦  晩秋
  三倉茉奈佳奈どちらがお好き 三だる 雑
抱かれて通天閣の灯が窓に    遥  恋
  空港で待つむかしの男    淡水魚 恋
亡命のサイン打合せと違ふ    うさぎ 雑
  バレーボールのネットに土鳩  恵 雑
竜笛に光を増せる夏の月     三だる 夏・月の座
  信濃太郎の逆鱗に触れ    廣島屋 三夏
今朝もまた気象予報の大外れ   七 雑
  バウムクーヘン工場の怪   三だる 雑
煙突が花屑ひとつ吐き出して   由季 春・花の座
  調書をとりし後にぶらんこ  廣島屋 三春
〔名残表〕
おづおづと子猫手を出すやじろべえ お気楽堂 晩春
  東海道に巣食ふ山賊     恵 雑
指先に残る飯粒ぺろりんと    敦 雑
  切手五枚で九円を足す    お気楽堂 雑
街角のギターケースに降る木の葉  三だる 三冬
  禁じられたる冬野に遊び   由季 三冬
寝たばこの火を昂ぶりに置きかへて 銀河 恋
  君と暮らした洞窟を去る   M玉 恋
迷子札付けてフレンチブルドッグ 由季 雑
  ソースの付きし白衣を着替へ 遥 雑
月明かりさす舞台へと奈落より  廣島屋 秋・月の座
  夜業に直す女形の鬘    恵 晩秋 
〔名残裏〕
アラジンのランプこすれば霧出でて 由季 三秋
  仁丹の粒ひとつ転がる    敦 雑
はやばやと達磨に目玉描き入れむ 遥 雑
  雲を数へてゐてつい遅刻   三だる 雑
翁童の逢ひ別れしか花の谿   銀河 春・花の座
  春を送りて響く鐘の音   お気楽堂  晩春

起首:2009年3月21日 8:26
満尾:2009年8月16日 0:12

●歌仙「百号」

歌仙「百号」


燕来る頃を百号来たりけり   小雨  晩春
  腰の高さに木瓜の生垣   天気  晩春
床屋から坊主頭の子の出でて  敦   雑
  本塁打王さても大望    銀河  雑
舟の上に透き通るまで月眺む  遥   月の座・仲秋
  鳴子かすめて走るあやかし  恵  三秋
〔初折裏〕
首筋に塗るお白粉へ秋の風   由季  三秋
  接吻の痕疼く早番     お気楽堂 恋
片陰の陰も君へとしなだれる  ねこ  恋/晩夏
  シャーレに咲ける塩の結晶 藤幹子 雑
雪深きここを果無山といふ   銀河  晩冬
  羊数へて寒月の宿     三だる 冬・月の座
いみじくもベジタリアンの大嚔  由季/うさぎ 三冬
  噂の元はとあるウェブログ お気楽堂 雑
ねんごろに筆の穂先を整へて  敦 雑
  すめらみくにのもとの一滴 分度器 雑
下戸ばかりようも揃ひし花の宴 お気楽堂 春・花の座
  鵯越の霜の別れぞ     遥 晩春
〔名残表〕
陽炎に包まれ世界新記録    三だる 三春
  皮から作る餃子パーティー お気楽堂 雑
難事件アガサの霊に訊いてみよ 七 雑
  そして誰もが虹を見上ぐる 三だる 夏
金魚売ゆるりゆるりと橋渡り  由季 三夏
  六道辻の喧嘩えれじい   七 雑
侍の扮装のまま歯科医院    恵 雑
  親の知らない逢瀬かさねる 銀河 恋
前戯なき戦い若さゆゑ許す   分度器 恋
  いきなり終はる半島の道  由季 雑
海亀の涙に映る夜半の月   廣島屋 秋・月の座
  どぶろく仕込む卓球少女  恵  晩秋
〔名残裏〕
御法度の金糸銀糸に木の実降る 由季 三秋
  紅い小鳥の群れる山頂   M玉 雑
水曜のメリーゴーランドに一人 三だる 雑
  裏の川まで馬を洗ひに   お気楽堂 雑
あまたなる泡のごとくに山桜  敦 春・花の座
  つひに見えなくなる凧   三だる 三春


起首:2009年3月16日 21:31
満尾:2009年8月16日 0:20

2009年3月22日日曜日

●歌仙「百号」会場

■歌仙「百号」会場
 
燕来る頃を百号来たりけり   小雨  晩春
  腰の高さに木瓜の生垣   天気  晩春
床屋から坊主頭の子の出でて  敦   雑
  本塁打王さても大望    銀河  雑
舟の上に透き通るまで月眺む  遥   月の座・仲秋
  鳴子かすめて走るあやかし  恵  三秋
〔初折裏〕
首筋に塗るお白粉へ秋の風   由季  三秋
  接吻の痕疼く早番     お気楽堂 恋
片陰の陰も君へとしなだれる  ねこ  恋/晩夏
  シャーレに咲ける塩の結晶 藤幹子 雑
雪深きここを果無山といふ   銀河  晩冬
  羊数へて寒月の宿     三だる 冬・月の座
いみじくもベジタリアンの大嚔  由季/うさぎ 三冬
  噂の元はとあるウェブログ お気楽堂 雑
ねんごろに筆の穂先を整へて  敦 雑
  すめらみくにのもとの一滴 分度器 雑
下戸ばかりようも揃ひし花の宴 お気楽堂 春・花の座
  鵯越の霜の別れぞ     遥 晩春
〔名残表〕
陽炎に包まれ世界新記録    三だる 三春
  皮から作る餃子パーティー お気楽堂 雑
難事件アガサの霊に訊いてみよ 七 雑
  そして誰もが虹を見上ぐる 三だる 夏
金魚売ゆるりゆるりと橋渡り  由季 三夏
  六道辻の喧嘩えれじい   七 雑
侍の扮装のまま歯科医院    恵 雑
  親の知らない逢瀬かさねる 銀河 恋
前戯なき戦い若さゆゑ許す   分度器 恋
  いきなり終はる半島の道  由季 雑
海亀の涙に映る夜半の月   廣島屋 秋・月の座
  どぶろく仕込む卓球少女  恵  晩秋
〔名残裏〕
御法度の金糸銀糸に木の実降る 由季 三秋
  紅い小鳥の群れる山頂   M玉 雑
水曜のメリーゴーランドに一人 三だる 雑
  裏の川まで馬を洗ひに   お気楽堂 雑
あまたなる泡のごとくに山桜  敦 春・花の座
  つひに見えなくなる凧  三だる 挙句

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●歌仙「百年」会場

■歌仙「百年」会場

囀や築百年の時計塔       恵  三春
  額あかるく仰ぐ春天      天気  三春
つるりんと卵は殻を抜け出して  うさぎ 雑
  制服のまま通ふ雀荘     淡水魚  雑
月の鉤垂れて天帝ひとを釣り   鮟鱇 月の座・仲秋
  うまく抓めぬ虫籠の蓋    恵  三秋
〔初折裏〕
割箸を割る音ひびく紅葉狩    敦  晩秋
  三倉茉奈佳奈どちらがお好き 三だる 雑
抱かれて通天閣の灯が窓に    遥  恋
  空港で待つむかしの男    淡水魚 恋
亡命のサイン打合せと違ふ    うさぎ 雑
  バレーボールのネットに土鳩  恵 雑
竜笛に光を増せる夏の月     三だる 夏・月の座
  信濃太郎の逆鱗に触れ    廣島屋 三夏
今朝もまた気象予報の大外れ   七 雑
  バウムクーヘン工場の怪   三だる 雑
煙突が花屑ひとつ吐き出して   由季 春・花の座
  調書をとりし後にぶらんこ  廣島屋 三春
〔名残表〕
おづおづと子猫手を出すやじろべえ お気楽堂 晩春
  東海道に巣食ふ山賊     恵 雑
指先に残る飯粒ぺろりんと    敦 雑
  切手五枚で九円を足す    お気楽堂 雑
街角のギターケースに降る木の葉  三だる 三冬
  禁じられたる冬野に遊び   由季 三冬
寝たばこの火を昂ぶりに置きかへて 銀河 恋
  君と暮らした洞窟を去る   M玉 恋
迷子札付けてフレンチブルドッグ 由季 雑
  ソースの付きし白衣を着替へ 遥 雑
月明かりさす舞台へと奈落より  廣島屋 秋・月の座
  夜業に直す女形の鬘    恵 晩秋 
〔名残裏〕
アラジンのランプこすれば霧出でて 由季 三秋
  仁丹の粒ひとつ転がる    敦 雑
はやばやと達磨に目玉描き入れむ 遥 雑
  雲を数へてゐてつい遅刻   三だる 雑
翁童の逢ひ別れしか花の谿   銀河 春・花の座
  春を送りて響く鐘の音  お気楽堂

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2009年3月15日日曜日

●「週刊俳句」100号記念歌仙のお知らせ

「週刊俳句」100号記念
歌仙スタートのお知らせ



「週刊俳句」は2009年3月22日号をもちまして100号を数えます。これもひとえに読者・執筆者の皆様のおかげです。厚く御礼申し上げます。

さて、100号を記念いたしまして、歌仙(連句)を巻きたいと存じます。会場はここ「ウラハイ」。まずは発句を募集させていただきます。

●発句条件
1)当季
2)「百」を盛り込んでください。
3)や・かな・けりetc切れ字を入れてください。
●投句方法:コメント欄に書き込んでください。≫コメントの書き込み方 
●期限:3月20日(金)24:00

3月22日(日)に発句を発表。以降の詳しい手順についてはその折にお伝えしますが、この時点でいくつか。
1)緩いルールで行きます。
2)誰でも参加できるオープン形式:一定の付句投句(コメント欄への書き込み)受付期間ののち、1句を採用。
3)捌き(交通整理)は不肖天気が務めさせていただきます。

なお、ご不明の点あれば、tenki.saibara@gmail.com までお問い合わせください。

それではまずは発句。よろしくお願いいたします。

2008年11月24日月曜日

●連句について聞きました〔 2 〕

連句について聞きました〔 2 〕

「連句について聞きました」》》》こちら


米元ひとみさんに連句について聞きました。


Q 連句を知ったのはいつ頃ですか? やるようになったきっかけは?

ひとみ 知ったのは、俳句を詠みはじめた2003年ごろだったと思います。図書館で俳句の入門書を探していて、矢崎藍さんの『おしゃべり連句講座』(日本放送出版協会・1998年)をたまたま手に取りました。連句を巻く座の実況中継のかたちで紹介してあり、お洒落で知的な遊びだと思いました。

実際にするようになったきっかけは、俳句のサイトで、偶然ひとりの連句の経験者に出会ったことです。数回相手をしてもらい、思考が深いとおだてられてはまりました。


Q 連句と俳句の違いは?

ひとみ 俳句はその一句がうまく詠めればいいわけですが、連句は同時にひとつ前の句も輝かせないといけません。そこが面白いところです。句会の仲間はライバルですが、連句の仲間は家族を思うような気持になります。


Q 連句をはじめてから、つくる俳句に変化はありましたか?

ひとみ はい、まず「季語を入れる」という当たり前のことが、有難く思えてきました。それから、より具体的な描写をとか、ちゃんと眼目のあるようにとか、いろいろなことに気をつけるようになったと思います。


Q 歌仙を取り仕切るホスト役ともいうべき「捌き」、客人たる「連衆」、やるならどっち?

ひとみ 歌仙にはまったものの、仲間がおらず、未経験者ばかり誘って巻いたので、泣く泣く捌きの役をせざるを得ませんでした。するなら連衆がいいです。


Q こんな歌仙はイヤだ!(鉄拳という芸人さんのネタです)

ひとみ はい、ですからもう金輪際、未経験者ばかりの歌仙はイヤです。何度やってもヘタな人とするのも(笑)。


Q 連句のおもしろさとは?

ひとみ 説明が難しいので、先日巻いた三吟歌仙「逆光」を例にとらせてください。

発句 逆光に花の紛るる大樹かな   四童
         ↓
         ↓
     囀りのした地層のあらは   天気
35  滅ぶとも満開の花ゆらすまじ   四童

ここで私が挙句をつけることになりました。制約はたくさんあります。七七で春の季語を使う。「地層」からうんと離れつつ、「滅ぶ」に関連付けたい。うんとお目出度くしたい。韻も踏みたいし、風景もくっきりさせたい。私の美学として、発句の「逆光」とも照応させたい。どうすればいいんでしょう、十四文字で。

洗濯して掃除してお皿洗いして…と、ふっと思いつきました。滅ぶ→戦国時代→凧合戦。おお、季節も春。地層からうんと離れた空で決まり。目出度くするには「人湧く」としよう。「峡に」で景はくっきり、しかも合戦と韻を踏んでいる。凧はぐんぐんあがって発句の「逆光」にきらめいているのでありました。

挙句 峡に人湧く凧の合戦   小雨

このような高揚感が味わえることですね、歌仙のおもしろさは。(註*)


Q オススメの参考書を教えてください。

ひとみ 安東次男『歌仙』(青土社・1981年)。石川淳、丸谷才一、大岡信とそうそうたるメンバーで私には難解なのですが、宗匠安東次男の毒舌がたまりません。



(註*)歌仙「逆光」はこちら↓
http://6605.teacup.com/ukimidorenku/bbs/819

2008年7月14日月曜日

連句について聞きました

連句について聞きました



四童さんに連句について聞きました。

連句【れんく】
俳諧体の連歌、すなわち俳諧のこと。俳諧の発句(第一句目の長句)が独立して俳句と呼ばれるようになった明治以降、特に連歌や俳句と区別してこの呼称を用いる。原則として複数で五七五の長句と七七の短句とを交互に付け連ねるもの。歌仙(三六句)・世吉(よよし)(四四句)・百韻(一〇〇句)などの形式がある。(三省堂「大辞林 第二版」)
歌仙【かせん】
連歌・俳諧で、長句と短句を交互に三六句連ねたもの。懐紙二枚を折って用い、一折目(初折)の表に六句、裏に一二句、二折目(名残の折)の表に一二句、裏に六句書く。芭蕉以降盛んに行われた。(同)

Q 連句を知ったのはいつ頃ですか?

四童(以下略):1977年か1978年くらいに青土社から出た『大岡信著作集』の何巻かの月報です。一部で語り草になっている「どさりと落ちる軒の残雪」にしびれました。

その頃はまだ俳句実作者ではありませんでした。俳句実作者になったのは1994年。連句はもっと遅く、参加した『恒信風』という俳句同人誌に、東直子さんの捌きで毎号同人の誰かと両吟歌仙を巻くというコーナーがあり、2000年4月に発行された号でご一緒させて頂いたのが最初です。


Q BBS時代の四童珈琲店で歌仙をスタートさせたのですね

2001年のほとんど同じ時期にホームページを立ち上げた浦川聡子さんが「リレー俳句」という今でも続いている人気コーナーを始めたので、じゃあ、こっちはオーソドックスに連句でも巻こうか、という程度の動機ではじめました。


Q 連句と俳句はやはり違いますか?

これは、セックスとオナニーくらい違います。付け合いというのは、コミュニケーションであり、人間と人間との快楽です。


Q 連句をはじめてから、つくる俳句に変化はありましたか?

二物衝撃という技法に非常に敏感になり、また逆に、一物で十七音という長さを大切にすることにも敏感になりました。


Q 歌仙を取り仕切るホスト役ともいうべき「捌き」、客人たる「連衆」、やるならどっち?

連衆のほうが好きです。人さまの句を捌くのは、ほんとうはそんなに好きではないのですが、自分が巻きたいときに、人を集めて捌きをさせていただくくらいです。


Q こんな歌仙はイヤだ!(鉄拳という芸人さんのネタです)

ネットでやっていると、付句が数か月くらい平気で途切れることがあります。忍耐強く待つしかないのですが、さびしいです。


Q 連句のおもしろさとは?

付句を得て自分の句がぜんぜん別の光を帯びるような新しい発見を、連衆が相互に体験する訳です。また三句の渡りという局所性の中でそれが起こり、全体はほとんど意味がないという、刹那的な「いま、ここ」の醍醐味は参加した人でないと分からないと思います。

近代芸術だか第二芸術だか知りませんが、参加した人でないと分からない快楽というのは、連句の場合ぜったいあります。俳句とか連句とかを芸術だと思うから、前近代的とかの話になるので、他者とのコミュニケーションだと思えばいいのです。


Q オススメの参考書を教えてください。

浅沼璞『「超」連句入門』をお勧めします。現代人の我々は芭蕉の時代の式目に縛られたってしょうがないわけで、精神だけを受け継いで応用していけばいいと思うのですが、浅沼璞さんの本にはいろいろヒントがあるように思われます。


ありがとうございました。