【イベントのお知らせ】
たぶららさ、と言ってみたかった
――わたしの俳句のつくりかた
小津夜景
京都芸術大学で話をすることになった。アートライティング学科というところで、九十分。「小津さん、いろんなジャンルをまたいで創作をしてますよね。それについて話してください」とのことである。
創作について。
しばらくそのことばを眺めていた。眺めていても何も出てこないので、とりあえず原稿を書きはじめた。書いては消し、書いては消しているうちに、だんだんわかってきた。
わたしには、創作について話せることがない。話せるのは、自分の俳句をどうやってつくっているか、それだけなのだった。
しょうがない、俳句のことだけ話すか、と思った。思ったら少し楽になった。
それで自分の句集をひらいて、一句ずつ、これはどうしてできたのだっけ、と思い出してみた。この句は、たぶららさ、と言ってみたかった。この句は、一茶の句の形がうらやましかった。この句は、ぷるんぷるん、が先にあった。漢字三文字で十七音、というのもやった。忍者の句ばかりつくっていた秋もあった。とにかく退屈しないようにいろいろやった。
思い出しているうちに、なんだか楽しくなってきて、ノートに「〜したい!系」と書いて、句を分類してみた。わたしの句は、見たものや感じたもの、考えたものからではなく、たいてい「〜してみたいな!」からはじまっているらしい。知らなかった。
当日は、その欲望をいくつかの系統に分けて、実際の句を見ながらお話しするつもりです。句集の楽屋裏の公開にもなっています。会場に来られなくても、オンラインで聴いていただけます。無料ですので、どうぞ気軽に覗いてみてください。
【アートライティングコース特別講義】日本語を書く、日本語で書く。
●日時|2026年10月25日(日)15:00–16:30
●会場|京都芸術大学 瓜生山キャンパス 敬天館 KT13教室
ZOOMとのハイブリッド開催
●参加|一般の方も聴講できます
対面は要申込/ZOOMは申込不要
申込フォームとZOOMのURLは画像のQRコードから
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