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2012年5月1日火曜日

〔今週号の表紙〕第262号 ゴング 上田信治

〔今週号の表紙〕
第262号 ゴング

上田信治
・文 佐藤文香・写真


今週号の表紙写真は、週刊俳句5周年記念オフ会で、お祝いの歌を歌ってくれた、中田一子さん・前田達彦さんご持参の楽器です。

ゴングという白文字が、タイトル文字と響き合って、チャーミングです。この文字が、なんのために必要なのかは聞き漏らしましたが。

前田さんの本業はイラストレーターで、しばらく前まで、本阿弥書店の「俳壇」で連載されていました。前田さんは、上田の漫研の後輩で、なぜか音楽家の中田さんと結婚しました。

今年のオフ会は、前回のように盛りだくさんにはならないけど、なんかできないかな、と思っていて、ふと、中田さんの歌を思い出したわけです。「あ、いけそう」と。

中田さんのレパートリーは、たいへん幅広いのですが、相談しているうちに、ガムラン+民謡を中心に、となりました。


「郡上踊り かわさき」(替え詞・上田)

週刊ナー 俳句は 
天気さんが 作った〜
穴もあけずに 五周年

五周年 アソンレンセー

人がナー 集まる
インターネット〜
またも会いましょ 日曜日

日曜日 アソンレンセー


「お立酒(おたちざけ)」

お前お立ちか
お名残 惜しい
なごり情けの
くくみ酒

またも来るから
身を大切に
流行り風邪など
ひかねよに

目出度嬉しや
思うこと 叶うた
末は鶴亀
五葉の松

「お立酒」は、就職を機に、今春で週刊俳句運営スタッフを卒業された生駒大祐さんへの、はなむけとして歌ってもらいました。「目出度嬉しや 思うこと 叶うた」のところで感極まり、歌のあと、生駒君と抱き合った上田でしたが、その場面を撮りそこなった佐藤さんが、あとで二人にもう一度ポーズさせたことは秘密です。

つづく「575歌」と仮に題した曲は「俳句はメロディに乗りませんかねえ」という、上田の無茶ぶりに、応じて下さった中田さんのオリジナルで、4848の繰り返しで進行するガムランのメロディに、俳句をのせて歌い上げるというものでした。ほんとに無茶ぶりだったけど、いい演奏でした。

「575歌」の動画はPHOTOアルバムでご覧になれます。



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2010年3月8日月曜日

●俳句キャラ 佐藤文香

【週俳第150号を読む】
俳句キャラ


佐藤文香

  体温で分ける猫キャラうさぎキャラ  石田柊馬

猫キャラとうさぎキャラは同一人物が演じわけられそう。「体温で分ける」というのがその道のプロっぽくて好き。

あるキャラを演じなきゃってときに、「カワイイ系全部担当可能」とか、いっそ「オレはライオンだ」ならわかりやすいけど、似ていてもどうしてもできない役っていうのがある。

「キモカワ(気持ち悪い×かわいい)」と「エロカワ(エロい×かわいい)」、「カッコカワ(カッコいい×かわいい)」はできても、単なる「カワイイ」は無理、とか。本人は結構こだわりを持って、演じ分けたり、演じない表明をしたりする。まわりから見てどうであるかは別として。
  
  一般的に言えばかわいいくそじじい
  石田柊馬

「なぜ川柳ではなく俳句か」と問われたとき、自分に関してだけ簡潔に答えるなら「私、キャラ的に俳句だからです」というのが、必要十分である気がする。俳句は自分っぽいと思う。

何かを見ていいと思ったそれがすでに、「俳句な自分」の判断で、俳句以外の何かをやっているのも「俳句な自分」。しかもその「俳句な」の部分は、「自分の思う<俳句>な」だから、何が自分で何が俳句かもうわからない。この句の「くそじじい」が可愛くて好きなんだけど、こうは「くそじじい」を使えない、それって「俳句な自分」だと思う、ぼんやり。

で、でも、その自分が思ってた「(川柳でなくて)俳句な」ってのが、「川柳に関する20のアフォリズム(樋口由紀子)」を読んで、クリアになった。やっぱ私、かなり俳句だ。季語の捉え方だけは、俳句っぽくないかもしれないけれど。あれ、この「(みんなにとっての)俳句っぽい」って、どんなんだっけ。くそー、私、評論は無理なんだよなぁ、キャラ的に……(ってことに)。


週刊俳 句・第150号 川柳「バックストローク」まるごとプロデュース