93~94年の冬のこと。NHKの『ナイトジャーナル』を何かの用事でビデオ録画したので見ていたら、番組がCDコーナーに変わって萩原健太が「キャロル・キングがソロデビュー前に結成した幻のバンドのCD」を紹介していた。「60年代、ジミヘンやジャニスが体現していた、音楽で世界を変えられるという熱さと、70年代のシンガーソングライターが描いた内向的な世界との狭間にある音楽」といった主旨の紹介と収録曲のオンエア、合わせても数分しかない映像。好きになった曲は一曲単位で一日中聴き倒すタイプだった当時12歳の私の中のどこかのスイッチが入ったのか、以後狂ったようにそのビデオを観まくるようになった。ほどなくそのCD、THE CITY『NOW THAT EVERYTHING'S BEEN SAID』を買って、やはり狂ったように聴きまくった。