2012年6月12日火曜日

●ペンギン侍 第45回 かまちよしろう

連載漫画 ペンギン侍 第45回 かまちよしろう

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つづく


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2012年6月11日月曜日

●月曜日の一句〔茨木和生〕 相子智恵


相子智恵








きりころと聞けばころきり雨蛙
  茨木和生

句集『往馬』(2012.5/俳句四季文庫19)より。

2001年に出版された句集だが、新たに文庫版で刊行された。入手困難となっている句集がこうして改めて読めるのはありがたい。

掲句〈きりころ〉〈ころきり〉という、雨蛙の鳴き声のオノマトペがなんとも楽しい。小さな雨蛙は、蟇などの大きな蛙よりも声が高い。一匹だけを聞くと「ギョッギョッギョッ」とも聞こえる鳴き声だが、この時期、たくさんの雨蛙が、まさに“かえるの合唱”状態になると、遠くの鳴き声と近くの鳴き声とが重なりあって音階に幅が出る。

〈きりころ〉〈ころきり〉は、一匹の蛙が鳴く軽快な高い声のようでもあるし、こうした大合唱の全体を捉えたようでもある。

先週末に関東も梅雨入りした。鬱陶しさもあるが、掲句のように、いま楽しめる音を楽しみたいと思う。

2012年6月10日日曜日

〔今週号の表紙〕第268号 釣堀 西原天気

今週号の表紙〕第268号 釣堀

西原天気


東京・市ヶ谷駅そばの釣り堀。電車やホームからも見えるので、平日、ここを見下ろしつつ、「ああ、あんなふうにのんびり過ごせたらなあ」と溜息をつくサラリーマンは多いと思う。


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2012年6月9日土曜日

〔人名さん〕直喩

〔人名さん〕
直喩

フリードリヒ・ニイチエのごとき雷雨かな  平井照敏


すんなりわかる直喩よりも、わからなさを残した直喩。あるいは、わかる人にはわかりすぎる句なのでしょうか? 哲学畑の人、どうなんですか、これ。(西原天気)


2012年6月8日金曜日

●金曜日の川柳〔吉川雉子郎〕 樋口由紀子


樋口由紀子








世の中におふくろほどの不仕合せ


吉川雉子郎 (よしかわ・きじろう) 1892~1962

小説家の吉川英治は二十歳前後のときに雉子郎の雅号で川柳を詠んでいた。雉子郎は焼け野の雉子の子を思う親心をしのんでの命名で、彼はかなりの親思いの青年だったらしい。

母親が不幸であると嘆いて、母親を哀れんでいるのであろうか。どうもそうではないように思う。偉人の伝記によく登場する母と同じにおいがする。立身出世した人の伝記には「誰よりも早くから起きて働き、誰よりも遅くまで夜なべをして、私は母の寝ている姿を見たことがない」というようなことが書かれている。それと同様に、自分のことよりも家族のために生きている母に感謝し、母を称えている。不仕合せな母を幸せにしたいという強い思いが見られる。だから「吉川英治」が誕生するのだ。〈貧しさのあまりの果ての笑ひ合い〉〈この先を考えている豆の蔓〉