〔人名さん〕
奈良岡朋子
蚊柱や奈良岡朋子かと思ふ 小林苑を
《蚊柱を奈良岡朋子だと思ふ》とすれば句意は違ってくるが、私たちはしばしば句意にそれほど頓着するわけではないようなので、それほど事情は変わらない。いずれにしても、ここには、《蚊柱》と《奈良岡朋子》しか存在しない。この2つで満ちた(この2つしかない)世界を受け取るばかり、ということになる。掲句は『里』第3巻第24号(2013年7月号)より。(西原天気・記)
不定期・正午更新●『週刊俳句』の裏モノ●another side of HAIKU WEEKLY
0 件のコメント:
コメントを投稿