
まつりぺきん
※樋口由紀子さんオヤスミにつき代打。
海辺まですべっていった相撲取り 江口ちかる
題は「相」。
意味が通っているものの、「なぜ?」と思わされるタイプの句。
語の連結から生み出される印象は叙情性とは異なり、奇妙でコミカル。
浄化や美をイメージしがちな「海辺」という自然物から入りつつ、「まで」と限定することで、体重(=びくともしない)を意識させます。
「滑って」と漢字ではなく、ひらがなに開いた点も滑稽味を強調していて効果的。
「相」という題で「相撲取り」を連想すること自体はむしろ安易な印象ですが、その上がったハードルなど軽々と飛び越えてくる軽やかな句…相撲取りなのに。
第30回杉野十佐一賞より。
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