
なかはられいこ
晴れた日のこっばみじんの黄色です 広瀬ちえみ
洗濯物を干していた。洗濯バサミをつまんだとたん、ばちーんとはじけた。経年劣化した洗濯バサミはもろい。
あー、こっぱみじんやなあと思った。
こっぱみじんになったのは、あくまでも「黄色」であって、それはモノではなくて、黄色的な感情や情動なのかもしれない。
それでも思う。洗濯バサミみたいに終われたら、いっそ清々しいのにと。なんにせよ、「こっぱみじん」とは、あっぱれである。あっぱれは天晴れと書く。
青空と粉々の黄色いかけらのなんとあざやかなことか。
『現代川柳の精鋭たち』 2000年(北宋社)
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