障子
福田若之
冬の季語とされる建具の「障子」は一般にあかり障子のことだけれど、それとは別に、アルミサッシにはめこまれた硝子の部分も、「障子」というのだそうだ。
ほかに、お城の堀の底に土を盛った障害物を作ることがあって、それも「障子」という。こちらは、「堀障子」とも言われる。文字で書くとまるで人の名前のようだ。
「障子」の擬人化というのは寡聞にして知らないけれど、妖怪化は古くからある。目々連や影女あたりが、比較的よく知られているだろうか。いずれも鳥山石燕の創作らしい。
障子たん、受容ないのだろうか。めくるめく障子萌えの世界、なんて、いかにも「くうるじやぱん」な感じがするのだけれど。
2017/1/29
2 件のコメント:
ガラス障子というのは、以前であれば障子紙を貼って仕上げたような木製の細めにフレームに、障子紙のかわりに2mm厚くらいの薄手のガラスをはめ込んだものを言います。ただ最近では室内の引き戸でも木製ではなくアルミ製のフレームのものや、表面に天然木の極薄板を貼った一見木製ふうの建具もあります。
いずれにしてもフレーム+紙またはガラスまたは樹脂パネル、などの全体を称して障子と呼ぶのであって、はめこまれたガラス等を単独で障子とはいわないですね(←地域差はあるかもしれません)。
大江進さま
建具としての「障子」は種別を問わずフレーム込みでの呼称であるというご指摘、どうもありがとうございます。調べなおしたところ、たしかにそのとおりでした。
ちなみに、写真の「障子」は、「ガラス障子」という言葉からイメージされるものとはまた別のもので、もう少し調べてみましたところ、一般に「上げ下げ窓」と呼ばれるタイプの窓のようです。こうした窓についても「障子」という言い方がなされるのだということが僕にとっては新鮮で、記事にした次第です。
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