映画へゆくのさ 中嶋憲武
今日は映画を観に行った。
「ゲゲゲの女房」。つまらなかった。監督は鈴木卓爾という脚本家でもあり俳優でもあるという才能を持て余しているような人。知らなかったので検索してみると、なんと、かの「うた魂♪」にも出ている。金町高校合唱団の顧問という役だ。どこに出てたのか、とんと思い出せない。
音楽が鈴木慶一さん。貸し本屋のおやじの役で出演もしている。ラストのテーマが、ムーンライダーズ。慶一さんが「♪ゲゲゲのゲったらゲゲゲのゲ~」という調子で歌う。これはよかった。
欲張ってもう一本観る。ほんのお口直しのつもりであった。
「ノーウェアボーイ」。つまらなかった。かのジョン・レノンがビートルズになる前の物語という触れ込みであったが、物語の年代を考えるとシルバービートルズとして活動を始めたころまでの物語ではないだろうか。つまり1956年頃から1960年頃までの話と思える。撮影期間が短かったと見えて、初秋から晩秋の風景が美しい。どう考えても4年間くらいの話であるが、秋に全部撮っている。服装もあまり変らない。潔い。
そこへ行くと、「ゲゲゲ」は予算も撮影期間も少なかったと見えて全シーン冬の撮影であるにも関わらず、さむざむとした風景の中で、夏を現すために出演者が半袖、ノースリーブなどを着用に及んでいる。変。それに昭和30年代の話なのに、現在の東京駅と現在の調布駅前などが出て来る。出演者は昭和30年代のコスチュームで、周囲の通行人は現代の服装。変。このふたつのシーンはストーリー上、さほど必要なシーンとも思えない。
朝、雨が降っていたので映画を観たい気持ちになった。
♪今日はひどいから
雨もひどいから
映画へゆくのさ
てなもんである。
「ゲゲゲの女房」⇒公式サイト
「ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ」⇒公式サイト
2010年11月24日水曜日
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