一木の絶望の木に月あがるや 富沢赤黄男
青い薔薇あげましょ絶望はご自由に 池田澄子
人もつと困る溜息を吐き桜絶望のように散る 橋本夢道
僕たちの絶望は俳句の死などではなく、俳句の緩慢な生にこそある。僕たちにとってより切実な課題は、だから、俳句が目の前にあることに戸惑いを感じるたびに、俳句を選択し続ける根拠をいかに見出すのかということだ。そしてその根拠の発見は自分と俳句との関係をその都度問い直す作業によるほかないのである。
外山一機「通行という戦略」
≫http://haiku-space-ani.blogspot.jp/2010/07/blog-post_18.html
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