言葉と魚群
福田若之
気がつくと、言葉は植物的なものだという前提に立っていた。だが、言葉と魚群についてのあの記述(あらためて書いておく意味がある。なにしろ僕は忘れていたのだから、また忘れるかもしれない)。
あのためしがきが思い出されるとともに、自分が高校生の頃に書いたこんな句が思い出された。
街灯に青葉は魚のごとく群れ
∴僕の認識の中では、言葉は植物的なものだということと、言葉は魚群に似ているということとは、必ずしも矛盾しないのだろう。
それどころか、この句にみられるような認識は、動物的なものが昆虫だけでなく魚類をあらわす言葉にも擬態しうるということを示しているのではないか(いつかやってみよう。成功すれば、それは、動物的なものをまた別の観点から捉え直すことになるはずだ)。
2016/1/13
0 件のコメント:
コメントを投稿