素焼き
福田若之
素焼き:メモ書きに対する物質的な隠喩としては、おそらく最適なもののひとつ。→原始的(ただし、これは素朴さ、仮組み、宙吊りであって、〈起源〉ではない。∵素焼きはすでに焼かれている);ざらつき(素材の質感):釉薬のなさ。
釉薬のなさ≠文飾のなさ。∵文飾は推敲ぬきにも存在しうる。アラ・プリマ絵画にも彩りはある。
釉薬とは皮膜である。 ∴素焼き:言葉を包み隠すことなく焼くということ。
素焼きは、なによりも本焼きと対比されるだろう。→本焼き:清書?
2015/8/14
不定期・正午更新●『週刊俳句』の裏モノ●another side of HAIKU WEEKLY
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