メモ書きから発掘されるものの一例
福田若之
三、四年前にゼミでの発表のために作成した、ハイデガー「世界像の時代」における諸概念の関係の見取り図:
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注意:この図式化それ自体がハイデガーの言葉と齟齬をきたしていないかどうかは分からない(検討するには、読み返す必要がある)。∴この図が今の僕にとって魅力的なのは、さしあたり、散文的なレベルの情報によってではない:意味によってではない。視覚的効果によってである。→時間を経たメモ書きは思いがけない価値をもつ場合があるということ。
定規を使っていない:フリーハンドの風合い。「味わい」とまでは言うべきではない。∵この場合、味覚の比喩は自己愛を露骨にする。
線の錯綜→交通網を思わせる。目の線路。概念=長方形=固定性⇔関係=曲線=柔軟性。図は、この描き分けによって見やすくなっている。
疑問:僕はこの図をどこから描き始めたのか?
2015/8/14
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