西原天気
※樋口由紀子さんオヤスミにつき代打。
紙オムツどんな雲にも名があって なかはられいこ
《紙オムツ》という、生まれて最初期のコミュニケーション(観念的にも身体的にも最初期の)を強く指し示す事柄と、雲が名付けられることが併置される。名付けていくことも、また、なにかの始まりだろう。併置されたこのふたつは、すがすがしくいきいきとした関係を結ぶ。幸せというとナイーヴ過ぎるが、そんなことが生まれたとたんに始まると言ってもらえているような気がする句(じっさいには、いろいろあるんだけどね)。
《紙オムツ》という、生まれて最初期のコミュニケーション(観念的にも身体的にも最初期の)を強く指し示す事柄と、雲が名付けられることが併置される。名付けていくことも、また、なにかの始まりだろう。併置されたこのふたつは、すがすがしくいきいきとした関係を結ぶ。幸せというとナイーヴ過ぎるが、そんなことが生まれたとたんに始まると言ってもらえているような気がする句(じっさいには、いろいろあるんだけどね)。
掲句はなかはられいこ『脱衣場のアリス』(2001年4月/北冬舎)より。
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