2016年5月3日火曜日
〔ためしがき〕、ただし改行も空白もなく。で、20句。福田若之
〔ためしがき〕、ただし改行も空白もなく。で、20句。福田若之だめなソーセージみたいな春の昼河が「それ」と呼ぶには流れすぎている温暖彼女二つ返事で蝶を賭けに使う死んだ鰆の詩をことごとくまぶしくする荒いねと運転を評し目刺しを嚙む火星、火星。両眼のそれぞれに。蜂も。だからといって天使かたことだし菜の花ぶらんこにふさわしい敬語を使うううううとフィルムは廻る雛の羽化図の低気圧を数えて足りない夕顔の種まき融けてちぎれてくちずさまれて春の雲あまりにごった煮で雉のにおいだよね、これうぐいすの声でうぐいすの見た目で肝臓軍歌に五と七と桜が僕はしもべと読まれたくない文字とあなたが互いに蜃気楼と思う手は鋭さがないひばりを千切れない水銀を叩けば鳴るあたたかくもある耳から垂れつづける春の泥からなる平面さあ読みづらい干潟即席で沈めて数えきる春その声はひとつの海2016/4/1
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿