200号記念句会録〔2〕
2011年2月19日(土) 於:渋谷・勤労福祉会館
テーマ「充ちているもの・空っぽなもの」+席題「代」「理」「出」「産」「春休み」
空棺が届けられきさらぎ晴 奈菜
口まるうして金柑を齧りけり 敬雄
天泣に廃墟は奏で止まざるを 夜想
春の雪飲むと無くなるお酒かな はるみ
金属の手すりの曲がる春休み 飛び地
世田谷の代打の代打春疾風 一雄
チョコの代りに陽炎を見せてあげる しん
手に硬貨なじみやすしよ春のくれ 友亮
青信号点滅うららかなる尿意 彩乃
春の土ではどの穴もうまらない るか
鷽替やまぼろしの手の大きこと 楓子
匂ひ立つ雨水の夜やミスうどん 葉月
駅長さん杉菜採つてもいいですか 清子
地球儀の中は空っぽ涅槃西風 有希
ストローのうつろゆく水春浅し 宇志
産業やコンテナの背に雪が降り 敦
産卵期九紫火星の女にも 天気
自動車を後ろから見る彼岸寒 信治
※掲載を応諾いいただいた分のみ掲載。
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2011年2月23日水曜日
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