不定期・正午更新●『週刊俳句』の裏モノ●another side of HAIKU WEEKLY
金槌と石頭ゐて春の池地下水を渡る橋あり春の闇大楽器なればおほきく春映す春寒や中は器の字の安全器梅林を載せる地面のかなしくて鉄道で田の終りたる春の国店なりし頃のままなる日永かな
投句・第1弾ですね。ありがとうございます。一挙に7句でなくてかまいません。一句ずつでも。
石原も美空も死んで春の星橋の名は愛染橋といふ百恵楽屋から流れてくるは神田川器まづ用意しておくチャンチキおけさ梅沢や恋はいつでも紙吹雪田を打ちてお座敷小唄口ずさむ店閉めて裏口灯る思い出酒
春雷や尿路結石ややうごく磯巾着は抽象的に橋である邦楽は教育テレビ風光る女性器はちやんとおめこと言え黄砂ここまでで投稿しますすみません。
紅梅やつまらぬ愛語吐きてをり純情な磯巾着の田中さん店番の老女眠りて春うらら
梅が咲く砲丸投げの銀漢だジュゴン鳴く海の挽歌の楽となり
店番と春のめだかとその影と田の神のくらくら遊ぶ芹の水紅梅であったか桃の花であったか蛇穴を煙草のけむり楽となり楽器屋の紐突っ込んでからすの巣こはれさうな橋の向かうや春焚火春蘭のむかし袂へ石を入れ 藤本 る衣
陽光をこぼしてゐたる枝垂梅 石橋のアーチを潜る春一番 若草や牛は楽器を一つ持ち 農夫より田を知り尽くす田螺かな 堰ごとの田に馴染みゆく春の水 春物のぶつかりあひる生花店 ジャンケンで何か始まる夜店かな
石鍋にビビンバ焦げし日永かな東屋に架かりし橋や花杏春ショール千秋楽のロビーかな連翹や青磁の茶器に伝統茶白梅の襲色目のチマチョゴリ春昼や陸田を超え撮影所風信子カフェといふより喫茶店
はじめまして あまつばめ です。足跡の化石だよこれ川涸れて寒々と石屋の墓石のっぺらぼう焚火して洞に描くや石器人石積みの街です春の日暮れです石一つひろいて帰る春の山〇い石△な石□石春田打つ首吊りありし森を背に首吊りのずれし眼鏡や春の雨
「花鳥」 猫髭冴返る信楽焼の大狸春寒を渡る隅田の橋尽し白梅の萼の色吸ふ斑雪東風吹かば石蹴り石積み石弾き田螺鳴くやうに田螺を啜りけり魚店や父ちやん蜆はでつかいよ不器男忌のにはとり柵を越えざりき花鳥や石橋楽器梅田店
白梅やジャガバタ知らぬ道真公 風光る橋に向きたる芭蕉像 飯事の食器に並ぶつくしんぼ 初蝶や風の話を楽しめり
田んぼ明るし真昼のイエス・キリスト夜通し踊りつづける橋が月光に夕焼くる石の中まで絶叫し梅咲くや紙の死体のうらおもて梅咲いて本棚は魚あふれけりむせいせいしょくの楽器をもて余す
豊玉の梅も何処ぞに石田村弥生賞間際船橋法典なう神楽坂土産にもらう春の風邪蛇穴を出でて左が青梅線風船や町田川崎また町田原人も周口店の春の闇
夜つぴいて空飛ぶ伊勢の大田螺花冷の石にのたうつ梵字かな
春の闇よりひそひそと石の声橋姫が春の光と影を織る踏青や楽の音がその一歩から春を盛る弧状列島系器白梅を百里の隔て紅梅や春の田にひねもすのたりのたり土店の奥地虫の出づる気配あり
メデュウサの目の土産持ち日本橋毎日が閉店セ-ル春朧田螺鳴く深夜食堂明々と囀りや器に並ぶ喉仏梅ヶ香や焚けばサロメも泣きに寄るふたなりの管楽器奏者桜狩り逃げ水に石を抱えてジャンプする
亀鳴くや眠たさうなる亀石に涅槃会へ雨の吊橋渡りけり海鳥の鳴き声くもる梅くもる潮臭くなるまで春田打ちにけり苗床のできたり雅樂鳴る中に縄文の器の並ぶ花の冷え古書店に深く入り亀鳴いてをり
立春の川底の石光りけり残雪の橋渡りつつ手を振りぬ春浅し音楽室の肖像画下萌や楽器ケースの重さうな白梅の散りこんでゐる控室春田までトランペットの音聞こゆ朧夜やカラオケ店へぞろぞろと
老猫の石につまづく目借り時廃道の橋は猫柳の培地待春の水に浮きたる楽天家春光を梳りたる分光器盆梅を借景としてトミカタウン水温む野に戻りゆく田をゆけば浅春のおとめや手芸店古りて
石ころの正面がある春の風邪木の芽風渡ると軋む丸木橋音楽になりかけてゐる春の山 器より草餅剥がす音したり梅が枝の先より宇宙への電波錆びつきし自転車見ゆる春田かな
多数の御投句、ありがとうございます。締め切らせていただきます。選評(本誌)を楽しみにお待ちください。
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22 件のコメント:
金槌と石頭ゐて春の池
地下水を渡る橋あり春の闇
大楽器なればおほきく春映す
春寒や中は器の字の安全器
梅林を載せる地面のかなしくて
鉄道で田の終りたる春の国
店なりし頃のままなる日永かな
投句・第1弾ですね。ありがとうございます。
一挙に7句でなくてかまいません。
一句ずつでも。
石原も美空も死んで春の星
橋の名は愛染橋といふ百恵
楽屋から流れてくるは神田川
器まづ用意しておくチャンチキおけさ
梅沢や恋はいつでも紙吹雪
田を打ちてお座敷小唄口ずさむ
店閉めて裏口灯る思い出酒
春雷や尿路結石ややうごく
磯巾着は抽象的に橋である
邦楽は教育テレビ風光る
女性器はちやんとおめこと言え黄砂
ここまでで投稿しますすみません。
紅梅やつまらぬ愛語吐きてをり
純情な磯巾着の田中さん
店番の老女眠りて春うらら
梅が咲く砲丸投げの銀漢だ
ジュゴン鳴く海の挽歌の楽となり
店番と春のめだかとその影と
田の神のくらくら遊ぶ芹の水
紅梅であったか桃の花であったか
蛇穴を煙草のけむり楽となり
楽器屋の紐突っ込んでからすの巣
こはれさうな橋の向かうや春焚火
春蘭のむかし袂へ石を入れ
藤本 る衣
陽光をこぼしてゐたる枝垂梅
石橋のアーチを潜る春一番
若草や牛は楽器を一つ持ち
農夫より田を知り尽くす田螺かな
堰ごとの田に馴染みゆく春の水
春物のぶつかりあひる生花店
ジャンケンで何か始まる夜店かな
石鍋にビビンバ焦げし日永かな
東屋に架かりし橋や花杏
春ショール千秋楽のロビーかな
連翹や青磁の茶器に伝統茶
白梅の襲色目のチマチョゴリ
春昼や陸田を超え撮影所
風信子カフェといふより喫茶店
はじめまして あまつばめ です。
足跡の化石だよこれ川涸れて
寒々と石屋の墓石のっぺらぼう
焚火して洞に描くや石器人
石積みの街です春の日暮れです
石一つひろいて帰る春の山
〇い石△な石□石
春田打つ首吊りありし森を背に
首吊りのずれし眼鏡や春の雨
「花鳥」 猫髭
冴返る信楽焼の大狸
春寒を渡る隅田の橋尽し
白梅の萼の色吸ふ斑雪
東風吹かば石蹴り石積み石弾き
田螺鳴くやうに田螺を啜りけり
魚店や父ちやん蜆はでつかいよ
不器男忌のにはとり柵を越えざりき
花鳥や石橋楽器梅田店
白梅やジャガバタ知らぬ道真公
風光る橋に向きたる芭蕉像
飯事の食器に並ぶつくしんぼ
初蝶や風の話を楽しめり
田んぼ明るし真昼のイエス・キリスト
夜通し踊りつづける橋が月光に
夕焼くる石の中まで絶叫し
梅咲くや紙の死体のうらおもて
梅咲いて本棚は魚あふれけり
むせいせいしょくの楽器をもて余す
豊玉の梅も何処ぞに石田村
弥生賞間際船橋法典なう
神楽坂土産にもらう春の風邪
蛇穴を出でて左が青梅線
風船や町田川崎また町田
原人も周口店の春の闇
夜つぴいて空飛ぶ伊勢の大田螺
花冷の石にのたうつ梵字かな
春の闇よりひそひそと石の声
橋姫が春の光と影を織る
踏青や楽の音がその一歩から
春を盛る弧状列島系器
白梅を百里の隔て紅梅や
春の田にひねもすのたりのたり土
店の奥地虫の出づる気配あり
メデュウサの目の土産持ち日本橋
毎日が閉店セ-ル春朧
田螺鳴く深夜食堂明々と
囀りや器に並ぶ喉仏
梅ヶ香や焚けばサロメも泣きに寄る
ふたなりの管楽器奏者桜狩り
逃げ水に石を抱えてジャンプする
亀鳴くや眠たさうなる亀石に
涅槃会へ雨の吊橋渡りけり
海鳥の鳴き声くもる梅くもる
潮臭くなるまで春田打ちにけり
苗床のできたり雅樂鳴る中に
縄文の器の並ぶ花の冷え
古書店に深く入り亀鳴いてをり
立春の川底の石光りけり
残雪の橋渡りつつ手を振りぬ
春浅し音楽室の肖像画
下萌や楽器ケースの重さうな
白梅の散りこんでゐる控室
春田までトランペットの音聞こゆ
朧夜やカラオケ店へぞろぞろと
老猫の石につまづく目借り時
廃道の橋は猫柳の培地
待春の水に浮きたる楽天家
春光を梳りたる分光器
盆梅を借景としてトミカタウン
水温む野に戻りゆく田をゆけば
浅春のおとめや手芸店古りて
石ころの正面がある春の風邪
木の芽風渡ると軋む丸木橋
音楽になりかけてゐる春の山
器より草餅剥がす音したり
梅が枝の先より宇宙への電波
錆びつきし自転車見ゆる春田かな
多数の御投句、ありがとうございます。
締め切らせていただきます。
選評(本誌)を楽しみにお待ちください。
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