窓
江戸住や二階の窓の初幟 一茶
家に窓窓に雨ある若葉かな 尾崎紅葉
哭く女窓の寒潮縞をなし 西東三鬼
小鳥来るあゝその窓に意味はない 岡野泰輔〔*〕
裏窓の裸醜し又美し 瀧 春一
ぶらんこの飛び出すブリューゲルの窓 日原 傅
室町期おわるようなり窓に風 阿部完市
灯を消せば涼しき星や窓に入る 夏目漱石
窓に他人の屋根また迫る朝の紅茶 林田紀音夫
〔*〕『俳コレ』(2011年12月・邑書林)より
2012年4月28日土曜日
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