樋口由紀子
元日の日記欄外まで溢れ
荻原柳絮
なんとなく「日記」というものに憧れて、日記を書き始めたことがある。しばらくはそれなりに続いたが、ひと月もすると書くことがなくなってきた。起きた、食べた、遊んだ、寝た、の単調な繰り返しで、テレビドラマのように何かが起こったり、素敵な出会いがあるわけではなかった。
元旦は確かにいっぱい書くことがあった。食べるものもすることも、まわりもすべて、いつもとは別の非日常である。何よりも気持ちの持って行き方が普段とは格段に違っている。元日というものを日記を肴に捉えている。「日記」というもので元旦を語っている。
0 件のコメント:
コメントを投稿