泳ぐ
灰青色の海へ桃投げては泳ぐ 飴山 實
暗闇の眼玉濡らさず泳ぐなり 鈴木六林男
愛されずして沖遠く泳ぐなり 藤田湘子
パンツ脱ぐ遠き少年泳ぐのか 山口誓子
遠泳のこのまま都まで行くか 太田うさぎ〔*〕
腥き人間として泳ぎたる 矢口 晃〔*〕
海も故郷泳ぎ疲れてなお泳ぐ 松岡耕作
脛に毛のない君たちのクロールなり 石川青狼
けふもまた町はおだやか遠泳す 宮本佳世乃 〔**〕
〔*〕『俳コレ』(2011年12月・邑書林)より
〔**〕宮本佳世乃句集『鳥飛ぶ仕組み』(2012年12月)
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2013年7月13日土曜日
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