来る2009年8月19日(水)、俳句の日。
東京・根岸、西念寺において、短冊供養が執り行われます。
開始:2009年8月19日(水) 18:30
場所:西念寺 ≫地図 JR鶯谷駅東口から北へ、すぐ
以下、西念寺よりお知らせです。
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■三界迷句未生鬼句供養(短冊供養)
句会等において、短冊に書いたものの、その後発表することなく忘れてしまった句、
一度、脳裏を掠め、瞬間いい句ができたと思いながら、その後どうしても思い出せない句、
手帖の隅に書き置きながらも、ついに捨てざるを得なかった句、
それらの句を放置しておくと、三界(さんがい)迷句(めいく)、未生(みしょう)鬼句(きく)として「鬼趣(きしゅ)永劫(ようごう)に浮沈し、飢火(きか)常に燃え」る状態となり、人をして甚だ「苦汁(くじゅう)悪味(あくみ)」を嘗めさせる、とされている。
これら三界迷句・未生鬼句の供養をし、浄焚(じょうぼん:お焚きあげ)するならば、句は穢土を離れて「悉(ことごと)く天に生(しょう)ずる」という。
短冊供養とはまさに三界迷句〔過去現在未来をさまよ彷徨う句〕、未生鬼句〔生まれずして葬られた句〕の抜苦(ばっく)与楽(よらく)〔苦を抜き去り安楽を与え〕、超生(ちょうしょう)浄土(じょうど)〔超えて浄土に生まれ〕させるための法要である。
法要において読まれる宣疏(せんしょ)に「亦(また)人をして、近くは現に秀句を招き、遠くは即ち俳妙(はいみょう)を成(じょう)ぜしむ」とあるから、何やら現世的な利益も期待できるということで、あるようだ。
浄壇(じょうだん)を設け発遣(はっけん)する〔浄土へと遣る〕お焚きあげの際に用いられる漆黒の窯は、敦賀舞鶴辺より流れ来て三州に在した鬼瓦職人に佳偶庵(かぐうあん)という名陶工があり、此の人があるとき発願(ほつがん)するところあって、型造り焼き上げた満願の日、登り窯より十七文字(もんじ)の紫煙(しえん)が立ち昇った、という謂れのある不可思議の逸品であり、まことに仏縁奇縁ありて、いつの頃か、呉竹(くれたけ)の根岸の里、西念寺に奉納されたもの、という。
東京根岸西念寺 二十五世 心誉
■東京根岸西念寺 短冊法要 差定
当日寄せられた短冊等を浄壇三宝に奉安し、
荘厳された道場に参列者待つうち、
導師入堂。
香偈
三宝禮
奉請文
懺悔偈
十念
歎仏偈
表白
(参列者、焼香開始)
三尊禮
開経偈
誦経(四誓偈)
摂益文
念仏
宣疏(短冊回向文)
念仏
(参列者、焼香終える)
浄焚
(東に持国天、南に増長天、西に広目天、北に多門天の四天王の幡を吊った葉竹を四隅に立て、四方洒水、四方散華された浄域に漆黒の窯を置き、短冊を焚きあげる)
送仏偈
低声十念
導師退堂
参列者の数にもよりますが、これらすべてを終えるのには長くて四十分ほどと思われます。
法要終了後、時間のある参列者は仏前の般若湯、蔬餞等供じますので、ゆっくりとお過ごしくだされば有難いことで御座います。
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