電車
電車行くそばに祭の町すこし 高浜虚子
手のアネモネ闇ばかりゆく灯の電車 中村草田男
日脚伸ぶ電車の中を人歩き 神蔵 器
百年後のいま真白な電車がくる 小川双々子
アフリカ飢餓ここに電車に藻のように 高野ムツオ
葉桜の頃の電車は突つ走る 波多野爽波
春昼の廊下のごとき電車かな 仁平勝
天道蟲宵の電車の明るくて 田中裕明
桃咲くやこの世のものとして電車 山口優夢
2010年11月15日月曜日
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不定期・正午更新●『週刊俳句』の裏モノ●another side of HAIKU WEEKLY
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