〔週末俳句〕
鳥がいる
西原天気
夏蜜柑が届きました。ほぼ毎年、収穫時季にいただきにうかがうのですが、今年は送っていただき恐縮至極。
ところで、夏蜜柑を春の季語とする歳時記が多い。夏なのに春。冬瓜は秋の季語。冬なのに秋。歳時記は、日本語に歯向かう、あるいは「それ、違うよ」とただすことがあるようで、このへんは気位が高い。
そんなだから、歳時記には、従う・崇めるふりをしておいて、ときどきいたずらをしたくなる。俳人の性ですね(異論は認めます)。
●
俳誌『なんぢや』(発行人榎本亨)第40号が届く。表紙の「なんぢや」の文字のそばに「nandja」と印字。ブルトン「ナジャ(NADJA)」へのオマージュなんだろうな、と、メインじゃない情報に目が行く。俳人の性ですね(異論は認めます)。
自分のことを「俳人」みたいに言ってるのに気づいて、ちょっと恥ずかしくなりました。でも、たまには言ってもいいよね(誰に訊いてる?)。
●
あす月曜日は八田木枯(1925年1月1日 - 2012年3月19日)の忌日。
春を待つこころに鳥がゐてうごく 木枯
2018年3月18日日曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿